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こ・あきないの学校 プログラム03「花とこ・あきない 」~Botanical People店主 大塚のぞみさん~


手の届く範囲で確かな意思やこだわりを持って働く方をゲストに迎え、仕事作りのヒントをお伺いする「こ・あきないの学校」。

10月6日(日)に行われた授業は、「花とこ・あきない」と題し、松島町高城で「Botanical People(ボタニカル ピープル)」を営む大塚のぞみさんをお招きしました。花に携わる仕事に対する思いや、お店のコンセプト、開業してから経営を軌道に乗せるまでのあれこれを伺いました。


関西から宮城に移り住んでみて


関西出身の大塚さんは、普段から花を飾る習慣がある家庭に育ち、ごく身近なところに常に花がある暮らしをしていたと言います。20代から大阪や神戸などで花に関わる仕事を続け、縁あって宮城にやって来たのが2010年のこと。そして、2017年に松島町高城に花屋を開業し現在に至っています。

当時宮城県に来て驚いたのは、県内は菊などの仏花の需要が多く、花の消費量は全国上位にランクインするほどの地域だということでした。


日常の中で一緒に暮らす花や植物


お盆やお彼岸など一年行事の中で、折り目正しく先祖に花を手向ける文化があることに感動する一方で、「自分のための花」という価値観や日常使いのために花を求めるという習慣は少し薄いと大塚さんは感じたそうです。

そこで、花屋を開業するにあたり、

1.取り扱う花は、国産の質の良いものにするということ。
2.知的欲求が満たされ、新しい発見や学びを提供できるお店にすること。
3.お客様と共にデザインするという、経験に価値をおくということ。
4.花に興味を持っていなかった方に興味を持っていただき、花を好きになっていただけるきっかけとなる店であること。

この4つを柱として、お店作りをスタートさせました。これは、今も変わらない経営の指針です。

▲大塚さんの話い耳を傾ける参加者の方々は17名


小さく長く続ける無理のない商売


大塚さんのお話からは、真摯に「花」「人」「地域」と向き合い、丁寧にコミュニケーションを取りながら仕事をしてきたことがよく分かり、それが小商いを上手に続ける秘訣なのだということも教えていただきました。

会場からは、縁故関係にない初めての土地でお店を開いた大塚さんに対して
「どうして松島町で開業したのですか」「地域の方々とはどのようにつながっていったのですか」「起業にあたり、不安はありませんでしたか」「悩んだり不安になった時、どのようにモチベーションを上げていますか」などと、さまざまな質問が寄せられました。

大塚さんからは、これまでの経験と実践に添って一歩を踏み出す際に参考になる適切なアドバイスを返していただき、参加者の皆さんはその言葉の一語一句を逃さないよう吸収しようといしている姿が印象的でした。


◎ 花束のおみやげ ◎


お話の終わりには、お花のプレゼントのサプライズ。

大塚さんから、「これから何かにチャレンジしてみたいという皆様に、花言葉を添えてお花を選んできました。個性的な花たちですが、どうぞ言葉と合わせてお楽しみください」と一人一人に花束が手渡されました。

▲ケイトウ‐染めブルー‐の花言葉は「個性」


●▲■

「こ・あきないの学校」全6回

◆オープニングイベント 仁平古家具店のはじまりと今
●日 時:9月1日(日)13:00-15:00
●話し手:仁平透(仁平古家具店 店主)栃木県真岡市

◆プログラム01 食と地域とこ・あきない
●日 時:9月14日(土)13:30-15:00
●話し手:畠山菜奈(舞根キッチン)気仙沼市唐桑町

◆プログラム02 カフェとギャラリーとこ・あきない
●日 時:9月28日(土)13:30-15:00
●話し手:田代成(Satomi kiln)仙台市青葉区

◆プログラム03 花とこ・あきない
●日 時:10月6日(日)13:30-15:00
●話し手:大塚のぞみ(Botanical People 店主)松島町高城

◆プログラム04 喫茶とこ・あきない
●日 時:10月26日(土) 10:30-12:00
●話し手:菊地祥史(喫茶コーヒーワークス 店主)仙台市泉区

◆プログラム05 こ・あきないの学校をふりかえる
●日 時:11月9日(土) 13:30-15:00

■主催:利府町
■企画・運営:一般社団法人Granny Rideto
■協力:旅と本とおやつと


(tsumikチーフコーディネーター 葛西淳子)



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