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こ・あきないの学校 プログラム04「喫茶とこ・あきない」~喫茶コーヒーワークス 菊地祥史さん~

手の届く範囲で確かな意思やこだわりを持って働く方をゲストに迎え、仕事作りのヒントをお伺いする「こ・あきないの学校」。

10月26日(土)に行われた授業は「喫茶とこ・あきない」と題し、仙台市泉区で「喫茶コーヒーワークス」を営む菊地祥史さんをゲストにお招きし、25歳という若さでお店を開くまでの経歴や、お店を営むというのはどういうことなのかについてお聞きしました。

レストランのテーブルに座っている人たち

自動的に生成された説明


一日の終わりを良いものになるような 喫茶店を開きたい


菊地さんがコーヒーと関わるようになったのは学生時代。
当時、熱中していた筋トレを補助するためのカフェイン摂取方法として、コーヒーを飲み始めたという意外な出会いでした。それから、どんどんとコーヒーの世界へハマっていきその道を志すことに。

大学卒業後は仙台市内の有名店「カフェ モーツァルト」に就職し、カフェで働くことのイロハを学びます。カフェモーツァルトを卒業した後、2022年11月に仙台市泉区にて夜の営業を中心とする喫茶店「喫茶 コーヒーワークス」をスタートさせました。

夜中の喫茶店で過ごす時間が好きだったという自身の体験をもとに、どんな一日でも、締めくくりが良かったら良い一日になる。自分だけの夜を思い思いに過ごしてほしい。そういった思いで日々、お客さんを迎えているそうです。


小さい規模からスタート 100万円でお店をつくる


菊地さんが自分のお店を開く事を考えるようになった大きなきっかけは、一冊の本との出会いでした。それは、学生時代に読んだ『しょぼい起業で生きていく』(えらいてんちょう著 )。

小さい規模からお店をスタートさせ、好きなことで生きていくための具体的なテクニックが書かれているこの本から「創業費用100万円でお店をつくる」ということを大きな指標としたそうです。

コストを抑えるための工夫はいろいろありました。その一つは、スナックの居抜き物件をほとんどそのまま利用しているということです。キッチン周りの設備が揃っていて、カウンターなどもあるスナックというのはカフェを開くにはちょうど良い環境なのだそうです。

限られた予算の中で、どのようにして自分のやりたいコンセプトへ合わせていくか、起業を目指す人にとって目から鱗のお話でした。

屋内, 天井, テーブル, 部屋 が含まれている画像

自動的に生成された説明


お店を持つノウハウはあるが、最後は根性


菊地さんがやりたかった夜営業のコンセプトと、スナックの内装の雰囲気が上手くマッチングした、喫茶コーヒーワークスの大きな特徴である心地の良い空間を作り上げました。

開業に向けて行なってきたメニューづくりへの考え方や具体的に工夫してきた事例など、いろいろお話を聞くことができましたが、トークの締めとして最後の言葉が印象的でした。

「いろいろと言いましたが、結局のところ大切なのは“根性”だと思います」

根性論をあまり良しとせず、効率を一番とする風潮が見られる昨今。自分のやりたいことを成し遂げるには、やはり根性も必要だということを、菊地さんは声にして伝えてくれました。参加者からも「根性という言葉にハッとしました」という感想が多く寄せられました。

今回は菊地さんから、開店へのコスト削減やお店のコンセプト作りなどの実践的な事例と、起業をするにあたっての心持ちについての精神的な二つの側面からお話をしていただきました。

参加者の中には将来カフェを開いてみたい方、自分のお店を持ってみたいと言う方も多く、お店を持つということについて大きく背中を押してくれたのではないでしょうか。


◎コーヒータイム◎


休憩時間には、菊地さんが直接淹れてくださったコーヒーを頂きました。
メニューは、ブレンドコーヒー、カフェオレ、アイアス(練乳を溶いたコーヒー) の3種類。思いがけないコーヒーの提供に、みなさんもホッと一息。後半の質問タイムは、なごやかに進み参加者の質問に菊地さんが一つ一つていねいに答えてくださいました。


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「こ・あきないの学校」全6回

◆オープニングイベント 仁平古家具店のはじまりと今
●日 時:9月1日(日)13:00-15:00
●話し手:仁平透(仁平古家具店 店主)栃木県真岡市

◆プログラム01 食と地域とこ・あきない
●日 時:9月14日(土)13:30-15:00
●話し手:畠山菜奈(舞根キッチン)気仙沼市唐桑町

◆プログラム02 カフェとギャラリーとこ・あきない
●日 時:9月28日(土)13:30-15:00
●話し手:田代成(Satomi kiln)仙台市青葉区

◆プログラム03 花とこ・あきない
●日 時:10月6日(日)13:30-15:00
●話し手:大塚のぞみ(Botanical People 店主)松島町高城

◆プログラム04 喫茶とこ・あきない
●日 時:10月26日(土) 10:30-12:00
●話し手:菊地祥史(喫茶コーヒーワークス 店主)仙台市泉区

◆プログラム05 こ・あきないの学校をふりかえる
●日 時:11月9日(土) 13:30-15:00

■主催:利府町
■企画・運営:一般社団法人Granny Rideto
■協力:旅と本とおやつと


(tsumikコーディネーター 吉田音生)



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