tsumikiの交流会「地域を観る、知る、そしてみんなで語らう」はおかげさまで第5回目を迎えました!毎回、利府に熱い思いを寄せるゲストの講話・プレゼンテーションと集まったみなさんとの自由な意見交換で盛り上がっています。
先日6月25日に行われた会には、利府町菅谷台に陶芸工房「アトリエ陶の泉」を構える須田聡宏さんをゲストに向かえ、お話を伺いました。
須田さんは、作家と指導者の2つの顔を持っておられ「ものをつくることは陶芸に留まらず様々な分野でその人の思いの表現手段になる、ものづくりはその人の成長を支える架け橋となる」と語ります。
また、教室に通う小学生の生徒さんが初めて自分の作品を販売した時のエピソードとして、どのような価格設定にしようかを決めるさいの須田さんと生徒さんの問答から、子どもの成長がうかがえる事例を聞かせいただきました。
さらに、作家としては地域の素材を用いた利府焼き(※下の写真)の制作に取り組んでおられ、「この作品で町を盛り上げたい」という須田さんの郷土愛も伺えました。
須田さんは、地域の皆さんとの自主企画も多く行っています。この夏以降に開催を予定しているイベントの構想も楽しそうにお話されていました。
お話の締めには参加者の皆さんに対し、「利府焼き等の産物を継続させるには?」「若い世代(10代・20代)が魅力を感じる町とは?」という問いが投げかけらました。
後半は、この2つの問に対してご参加のみなさんが2グループに分かれ、自由に意見交換を行いました。
意見交換に参加された皆さんからは、
「地域の特色が出せる利府焼きは学校の卒業制作やこどもたちが集まるワークショップ等に取り入れて触れる機会をつくり地域との関わりをつくろう!」(事業者の方)
「若者が魅力を感じる町は、娯楽!カラオケがほしい!あとは長時間勉強に打ち込める学習スペースがあると自分たちも嬉しいし、教育の質も上がるのかな?」(学生の方)
等々、様々な意見が飛び出しました。
みなさんの賑わいが止むことはなかったのですが、惜しくも定刻となり一旦は閉会。その後もtsumikiの閉館時間まで、皆さんが思い思いに交流を続けていかれました。
tsumikiの交流会は次回以降も続きます。ぜひ次回のお知らせをお待ち下さい。
※利府焼きとは
須田聡宏さんが制作する地域の素材を活かした陶芸品。利府の土から粘土を生成し、さらに利府梨の枝を燃やした際に出る灰から釉薬をつくり表面に塗布したものを言います。
(tsumikiコーディネーター 佐々木将太)