information

topics

念願達成!利府の夜空にスカイランタンを打ちあげました!「ハマスカ夏まつり2022」



ハマスカをもっと盛り上げたい!


2022年8月15日(月)利府町のハマスカにて、初の「ハマスカ夏まつり2022」が開催されました。

「ハマスカ」は、利府町の沿岸部の浜田・須賀地区のことを指し、日本三景松島(表松島)の一角をなす地区です。夏まつりは「浜田・須賀地区を盛り上げたい!」という一心で、利府町浜田地区で「稲庭うどん 瀧さわ家」を経営している瀧澤崇さんが中心となり、浜田・須賀地区の住民有志がタッグを組んで企画したものです。

学生まちおこし協力隊「MachitoLink in Rifu(マチトリンク)」も企画運営に参加しました。地域の方と一緒にお祭りを作り上げた様子を、マチトリンクの松浦康生がレポートします。少々長文ですが、若者たちの思いと、地域の大人たちのアツイ挑戦を最後までお読みください。

なぜ、花火ではなくスカイランタン?


夏まつりの夜と言えば「花火!」と言いたいところですが、ハマスカはひと味違いました。ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」内にも登場する「スカイランタン」と呼ばれる熱気球を打ち上げたのです!

スカイランタンをあげようとしたことには理由があります。それは、2021年5月に学生まちおこし協力隊「MachitoLink in Rifu(マチトリンク)」がtsumiki交流会で、「幻想的な雰囲気に包まれる“スカイランタン”を利府で打ち上げてみたい!」というプレゼンを行ったことからはじまります。

タイや台湾などで開催されているスカイランタンイベントでは、鎮魂・平和への願い・未来への祈りなど様々な想いを込めて打ち上げられています。昨今のコロナ禍や東日本大震災からの復興、利府の未来に向けて様々な想いを込めたイベントにできるのではないかと考えたのでした。

交流会では、参加者とスカイランタンプロジェクトの企画を練りました。「町民参加型のイベントにしたいよね」「スカイランタンを使ってまちおこしにつながるといいね」と意見を交し合い、盛り上がりました。

2021年5月のtsumiki交流会の様子はこちらからご覧ください。

http://rifu-tsumiki.jp/topics/archives/12687


あの話どうなったの?


マチトリンクが熱くスカイランタンについてプレゼンした日から年月が流れ、tsumikiには「マチトリンクのスカイランタンの話どうなったの?」という声が寄せられるようになりました。マチトリンクとしても、資金面や開催場所などの課題をなかなか解決できずに苦戦していたところだったのです。

そんな中、2022年5月、瀧さわ家店主の瀧澤さんからマチトリンクに一本の連絡が?! その内容は「ハマスカでスカイランタンやってみない?」でした。資金面もサポートするというお話をいただき、遠く感じていた理想が、一気に近付き、現実になりました。

そこで、開催に向けて準備を進めていることを昨年交流会に参加していた方々にお伝えしようと、再び今年6月にtsumiki交流会を開き、マチトリンクのメンバーから直接スカイランタンプロジェクトの進捗状況をお伝えしました。同時に、参加者に簡易的なランタンを作ってもらいイメージを膨らませました。ありがたいことに、交流会開催後に多くの方々から賛同の声が寄せられ、本格的に実施に向けて動き始めました。

2022年6月のtsumiki交流会の様子はこちらからご覧ください。

http://rifu-tsumiki.jp/topics/archives/17775


ハマスカ夏まつりを住民有志で企画・運営


瀧澤さんからの一本の連絡から動き出したスカイランタンプロジェクトは、「ハマスカ夏まつり2022」の中で実現されることになりました。瀧澤さんを中心に学生から大人まで、ハマスカ住民有志や地域周辺の人たち約30人が一体となった、「ハマスカ夏まつりプロジェクト実行委員会」が立ち上がりました。そして、スカイランタンは夏まつりの最後のメインイベントとして行うことになりました。

イベント当日までの1か月半の間に、学校や仕事など各々事情があり状況が異なる中でも、時間の合間を縫って何度も打ち合わせを重ねました。祭りの規模、予算、出店内容、販売物の種類や価格設定などをイチから話し合い、開催にこぎつけることができたのでした。



準備万端、いよいよはじめての夏まつり開催!


開催前日14日(日)は、ハマスカ夏まつりの準備のため、マチトリンクのメンバーを含めた実行委員会のメンバー、イベント関係者らが集まり、ステージ・屋台用のテントの組み立てや配置、材料の確認や飲食物の買い出しや仕込みなどを分担して行いました。

みんなが一緒になって準備している光景は、地域全体で作り上げる昔ながらの夏まつりのように思いました。そして、ここ数年コロナ禍で中止が相次いでいる夏のイベントが久々に開催されることに心が躍りました。

いよいよ、ハマスカ夏まつり当日。


2022年8月15日(月)。この日はこの夏の晴天猛暑の日とは違って、朝から曇天模様でした。そんな中でも、祭り挙行に向けて朝から皆さん準備に余念がありません。瀧澤さんは、宮城県の朝のローカル情報番組に出演。ハマスカ夏まつりの宣伝に5分程の尺をもらい、マチトリンクメンバーとともにハマスカ夏まつりとスカイランタンの告知を行なうなど大忙し。

午後2時、夏まつりがスタート。実行委員メンバーはそれぞれ担当場所にスタンバイ。マチトリンクメンバーも来場者受付と焼き鳥・焼きそば販売の手伝いを行いました。

▲飲料、焼き鳥、焼きそば等の屋台が並びにぎわいました


●飲食ブース(屋台)
焼きそば・焼き鳥・フランクフルト・きゅうり一本漬け・枝豆・生ビールの他、ハマスカの女性達で作られた、おにぎり・おこわ、共栄丸水産さんの海鮮物の販売、キッチンカーなどなど、盛りだくさんでした。

●子ども縁日
宮城県を拠点に活動している子どもたちの多様な体験と挑戦の機会を創る「もうひとつの学校 KOCCHI」さんの子どもたちが屋台の店長になって、射的や光り物などを楽しそうに販売していました。

●音楽ライブ
利府高校ギター部によるバンド演奏披露や、仙塩地区を中心に活動しているシンガーソングライター アサノタケフミさんによるライブステージなどで盛り上がりました。

▲音楽ライブが、祭りに華をそえます

スカイランタンが、ハマスカの夜空に!

▲撮影:MachitoLink in Rifu 音楽:ささきしょうた


マチトリンクは夜のスカイランタン打ちあげに向けて、午後4時頃から来場者の方々にランタンに願い事を書いてもらいました。「家族みんなが健康に過ごせますように」「健康長寿」「かっこいい人に出会えますように」など、皆さんそれぞれ思い思いに願いを書いてくれました。

そして、打ち上げ予定の50個全てのスカイランタンに、皆さんの願い事を貼り付け、LEDライトを中に入れ、ヘリウムガスを注入し、口を輪ゴムで留めるといった作業を、1つ1つ丁寧に仕上げていきました。

午後7時。ステージや屋台・縁日などで大いに盛り上がるなか、いよいよスカイランタンをあげる時がやってきました。実は、祭りの途中から雨が降ってきて心配していたのですが、あげる直前に雨はあがり、風も無くコンディションは最良。

ついに利府の夜空に50のスカイランタンが打ちあがりました。その光景は圧巻でロマンティックで言葉に表せないほどの感動でした。写真では伝えきれないほど。来場者からも「すごい!」と感嘆の声や拍手が湧き起こりました。企画を進めてきた瀧澤さんをはじめ実行員の皆さん、マチトリンクメンバーは、「ここまでやってきて良かった!」と感無量でした。


マチトリンクが企画したスカイランタンプロジェクトのために、ハマスカ地域住民の方々をはじめとした“ハマスカ夏まつりプロジェクト実行委員会”の方々、携わっていただいた全ての方に感謝いたします。そして、当日ご来場いただきました皆さま、ご参加いただきありがとうございました!

今後もスカイランタンプロジェクトは継続して行なっていこうと考えていますので、機会がありましたら、ぜひご参加ください。

(MachitoLink in Rifu(マチトリンク)/tsumiki学生スタッフ 松浦康生)



リンク



topics top