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ひと・地域・動物・とき の「かさなりデザイン合同会社」CEO 鈴木淳さん

\CHALLENGER/


tsumikiを中心に、町内の様々な分野で活躍する方々を紹介します。
今回ご紹介するのは、ひと・地域・動物・とき の「かさなりデザイン合同会社」CEO 鈴木淳さんです。


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鈴木さんは、仙台市生まれ。専門学校卒業後、インテリア業界に就職しました。その後、野生動物の研究調査の会社に転職するという変わった経歴の持ち主です。

野生動物の研究調査とは、生息状況などを調査し保全や野生動物問題解決の立案・提案に役立てる仕事で、その調査は長期にわたります。

▲現地で研究調査をおこなう鈴木さん



調査は現地に赴いて朝から晩まで動物や地域に向き合い、さまざまな角度から野生動物問題、地域課題を観察研究します。野生動物の調査では、時に雪山に入り何日も行動を追尾することもあるそうです。

▲雪山での調査



鈴木さんの仕事は、農作物被害や人身被害等の対策を指導することです。東日本大震災以降は、避難指定区域等において、農業者が円滑に営農活動を再開できるよう支援活動を行ってきました。

日々、野生動物問題と向き合う中で、動物が人間に不利益な行動をするには理由があること。また人間にもその原因があり、むしろ解決の糸口を動物側だけに求めるのではなく、私たち人間の生活や営みを考えることも重要だと体感したと言います。

鈴木さんは、もともと地域コーディネートに興味をもっていたこともあって「人間と野生動物の間にある問題に対して、動物側ではなく、人間側からアプローチしたい」と考えるようになりました。

▲水田に現れたイノシシの親子



そんな時期、tsumikiで行われたイベントに参加する機会を得ました。そこで地域で活動し自分の仕事に誇りをもって生き生きと活動している人たちがいることを知り、交流を持ったことも会社設立の背中を押すきっかけになったと話します。

▲こ・あきない市で、利府梨カレー販売のお手伝い



2021年の3月。11年働いた会社を退職し、利府町を拠点に「かさなりデザイン合同会社」を設立しました。

かさなりデザイン合同会社では、野生動物問題を人や地域の問題の一つと考え、依頼者が今後生活する土地でどうなりたいか、どうしたいかをヒアリングし、さまざまなケースをともに考え、問題を見つめ目標や手段をともに選択していきます。

それらの課題には、時として地域の住民や行政などを交えて解決策を探っていくことも必要となります。動物と人間の間に立ち、ゆくゆくは地域に広がって、動物たちと地域がさらによくなるように、コーディネートしていきたいと考えています。

▲起業し会社を設立



「人が喜んでいる姿がなによりの活力だ」と話す鈴木さん。
社名が表すかさなりとは、“ひと・地域・動物・とき” の こと。デザインとは、かさなりを一緒に探すことです。「人と地域にさらに深く関わり、その土地と人と共に、地域の魅力や人の魅力を広げて行きたい」と今後の展望を話してくださいました。

鈴木さんのさらなる活躍に目が離せないですね。


かさなりデザイン合同会社 CEO 鈴木淳さん


HPはこちらからどうぞ

https://kasanaridesign.com/



(tsumikiコーディネーター 大宮紗妃)



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