「ローカルではじめる/ローカルでつながる」つみきの学校 入学イベント番外編

つみきの学校は、皆さんの「やってみたい!」をカタチにする約半年間のプロジェクトです。

7月4日午前に行われたオープニングでは、新潟のデザイナー迫さんと盛岡のデザイナー清水さん、そして熊谷町長の3名によるトークセッションが行われました。
オープニングレポートはこちら:つみきの学校、ついに開校しました!

午前に続き、午後は番外編「ローカルではじめる/ローカルでつながる」を開催。

引き続き迫さんと清水さん、そして実践型スクール「LIVE DESIGN School」の運営に携わる横塚明日美さんを新たに迎え、「ローカル」をテーマに語り合いました。

受講生からの提案で車座スタイルにて進行。ゲストとより近い距離で言葉を交わすなか、三者それぞれの経験が重なり話題は様々な方向へ。

今回はその中から特に印象的だった言葉に焦点を当てて振り返ります。

1つずつ「箔」を付ける

大学卒業後に始めたチャレンジショップの話からこれまでの歩みを振り返る迫さん。若手クリエイター集団としてメディアに注目され、チャレンジショップから実店舗へと活動の場を移し、さらに商店街をより活性付かせるためアートプロジェクトなどを展開。そうした挑戦らによって周囲からのまなざしが変わり、評価や信用に繋がっていった過程を、迫さんは「(自身の活動に)箔を一つずつ付けていく」と表現。

加えて、活動を3年…5年…10年と続けること自体も評価の一つになるとして、若さを武器に一歩踏み出し、その後は積み重ねていった時間をまた新たな強みに変えていく…。活動スタート時と継続時、それぞれに異なる戦い方があることを教えられました。

戦わなくていい場所を選ぶ

「周りに強い人やすごい人がたくさんいると、勝てる気がしないから僕は戦わない(笑)」という迫さん言葉をキッカケに、横塚さんは自身の経験を重ねます。

丸森町出身の横塚さんは、仙台の大学を卒業後そのまま仙台でデザイナーとして就職。しかし、多くのデザイナーが活動する仙台で自分が仕事をする意味を見いだせず、「この仕事は私がやる必要があるのか」と感じるようになったとのこと。より顔の見える仕事を求め、地元の丸森町へUターンしました。

当初は「デザインに料金が発生する」という認識が十分に浸透していなかったため、デザイン費の見積もりを提示するとクライアントから驚かれたこともあったそう。デザインの価値を理解してもらう難しさがある一方、競争相手がいないからこそ、そこには勝ち負けもなく真摯にデザインを伝えることに注力できたそうです。

「自動的に勝ちというか、争いがない」「勝つ必要もない」という横塚さんの言葉から、競争に勝つのではなく、戦わなくていい場所に自分の役割をつくるという選択肢が示されました。

清水さんは、盛岡でギャラリーを立ち上げた経験や、同業者同士が互いの店を紹介し合う地域の文化についても語られました。その他、仲間との活動や複数の仕事を持つ意味、地域に外からの視点を取り入れる大切さなど、トークは多方面に。

「ローカル」に囚われて地域を閉じすぎない

話題が地域の「コミュニティ」に焦点が絞られると、ここでも印象的な言葉がありました。

「地域への愛着が強くなりすぎると、同じメンバーだけで活動が完結し、外部の人や新しい考えを受け入れにくくなる危険性がある」と迫さんは指摘します。地域を大切にすることと、地域の中だけで完結させることは違うものだと。

迫さん自身も、他地域で見た活動や組織の仕組みを新潟へ持ち帰るだけでなく、行く先々で知り合った方を外部パートナーとして迎え、協働する体制などを取り入れて常に新しい風を取り入れてきたそう。

清水さんも経験談から、「地域内の人間関係や過去の経緯に左右されにくい外部の人が、地域をつなぐ役割を果たすこともある」と。外部の人は、地域に思い入れがないのではなく、「どこにも属しすぎず、全体を(俯瞰して)見ることができる存在」と話を続けます。

地域を大切に思うからこそその中だけで完結させない。地域の内と外を行き来しながら活動を育てていくことの大切さが伝わってきました。

イベント終盤には、横塚さんから全国各地の実践者を訪ねるフィールドワークを行う事業
「LIVE DESIGN School」の紹介がありました。

詳しくはこちら:LIVE DESIGN School HP

新たな選択肢とその注意点を知る時間

チャレンジの積み重ね方や、個人やチームに対する考え方、地域の中での役割のつくり方など、ゲストの皆さんの経験から多方面な話に広がったこの特別編トーク。受講生からも質問があがり、都度ゲストそれぞれが後押しとなる言葉を探してくれました。

競争が激しい場所で戦うことだけが全てではありません。住まう場所や拠点としたい場所のローカル性を鑑みながら、自分だからこそ担える立ち位置を見つけ、実践と継続によって少しずつ信用を重ねていく。一方で、コミュニティを閉じることなく、新しい視点を取り入れることも活動を育てていくうえで大切なことだと学んだ時間でした。

午前のトークで語られた「とにかくアクションを起こす」という言葉とも重なり、受講生にとって地域の中で自分に何ができるのか、スタッフも一緒に考えていこうと思います。

●▲■

tsumikiスタッフ 松岡颯斗

関連記事

つみきの学校、ついに開校しました!

「こ・あきない市」へ向けて。出店者同士の交流会を開催!

地元の魅力を堪能-「つみき おいしい旅」レポート

Category
Archive
最近の記事
  1. 「ローカルではじめる/ローカルでつながる」つみきの学校 入学イベント番外編

  2. つみきの学校、ついに開校しました!

  3. 「こ・あきない市」へ向けて。出店者同士の交流会を開催!

  4. キッカケキッチン 9月の貸し出し 

  5. 「つみきの学校」単発参加募集はじまりました

  6. つみきの学校番外編「ローカルではじめる/ローカルでつながる」

  7. 地元の魅力を堪能-「つみき おいしい旅」レポート

  8. つみきの学校 入学イベントと特別授業

  9. 7・25(土)「こ・あきない市 10周年だョ!全員集合」開催!

  10. キッカケキッチン 8月の貸し出し

PAGE TOP
視察希望申込