日当たりがよく、程よく街の音が聞こえる場所にあるスタジオ「ピラティススタジオ エミール」。
今回お話を伺ったのは、ピラティスの指導や薬膳茶の販売・講座などに取り組むEMIKOさんです。現在は自身のスタジオを中心に、外部での講座や公園でのイベントレッスンなど、さまざまな場所で”身体を動かす気持ちよさ”を伝えています。
tsumikiが開催した新生業塾2022への参加後も、tsumiki de 朝活や薬膳茶の委託販売、日々の仕事の作業場所としてtsumikiを利用してきたEMIKOさん。活動のキッカケやtsumikiとの関わり、そしてこれからについて伺いました。
新生業塾で気づいた「正解は一つじゃない」
松岡:ピラティスを仕事にする前は、どのようなお仕事をされていたんですか?
EMIKO:スポーツジムで、プールの監視や子どものスポーツ教室、マシンの説明、フロント業務などを担当していました。何年か続けるうちに「この先もずっとこれをやるのかな」と考えるようになり、自分の好きなことや得意なものがなにか一つあれば、どこでも仕事ができるんじゃないかと思ったんです。そんな中、いろいろなレッスンを受ける中で終わった後の身体の感覚がすごくよかったのがピラティスでした。
松岡:新生業塾に参加した頃のお話を聞かせてください。
EMIKO:スポーツクラブや体育館などで、業務委託でピラティスを教えていた頃でした。まだ屋号もなく、スタジオを持つ気持ちもありませんでした。新生業塾に参加した時も「なんとなく楽しそうだな」というくらいの気持ちでした。講座について説明を受けた時に、明確にやりたいことが決まっていなくても参加していいんだと思えて。
ただ、「公園でピラティスをやりたい」ということは、その頃からずっと話していました。外で身体を動かしたら気持ちいいだろうなと思っていたんです。
松岡:受講する前と後で、考え方に変化はありましたか?
EMIKO:それまではインストラクターのコミュニティの中で学ぶことが多く、違う業種の人と話す機会があまりなかったんです。いろいろな人の話を聞いて「正解はないんだな」と感じたことが大きかったですね。以前は、経験を積んだらインストラクターを育てる先生になるとか、自分のサークルを作るとか、そういう進み方を考えていました。でも、新生業塾での出会いを経て、カタチに拘らず自分次第でいいんだというマインドに変わっていきました。来てくださる方に合わせたり、薬膳茶と組み合わせたり…いろいろな組み合わせをしていいんだと思えたことは、今にもつながっています。

作業や相談、活動を試せる場所として
松岡:新生業塾の後は、tsumikiを定期的に利用していただいてましたよね。
EMIKO:仕事の資料をまとめる場所としてよく使っていました。自宅には家族や子どもがいて、業務委託先にも作業場所がなかったので。フロアの木の風合いや、光が入る雰囲気も好きでした。静かすぎず、話し声も気にならない。少しお話もできるけれど、自分の仕事もできる。その距離感が心地よかったんです。
松岡:受講した方との繋がりから、朝活も行ってましたね。
EMIKO:はい。講座仲間がスムージー、私がピラティスを、もう一人の先生がヨガを担当して、3人で朝活を企画しました。tsumikiの外のウッドデッキで、朝早くに身体を動かすのは気持ちよかったですね。受講生ではなかったそのヨガの先生とも仲間が繋いでくれて出会い、「やりましょうか」という感じで一緒に取り組んだんです。
松岡:スタジオでは薬膳茶も扱っていますが、出会いは何だったのでしょうか?
EMIKO:自分の体調ですね。運動もできるし元気だけど、肌の調子などがいまひとつだった時に薬膳や漢方の考え方に出会いました。日々の生活に取り入れる中で、お茶ならより手軽に続けられると思い、薬膳茶を学び始めました。
松岡:tsumikiでは薬膳茶の委託販売をされていましたよね。
EMIKO:対面での販売経験は何度かありましたが、委託なのでどなたが購入してくれたのか分からないまま商品が減っていくのは不思議でした。購入してくれた方を想像し「おいしかったかな」「大丈夫だったかな」と思いましたね(笑)
お店を持つ前に、商品表示やディスプレイを試せたのはありがたかったです。自分の手から離れた場所で売ることで、日焼けやシールの剥がれなど、商品としての耐久性や見え方について随分と勉強になりました。

松岡:そうした関わりを振り返ると、EMIKOさんにとってtsumikiはどんな場所でしたか?
EMIKO:自分が落ち着ける場所、居場所という感じがありましたね。個人で仕事をしていると、誰に聞けばいいか分からないことがあるんです。自分の仕事についての専門的なことは聞けても、ホームページの作成や確定申告のことなど、ちょっとした疑問を聞ける場所が少なくて。インターネットで調べるより、人に直接聞きたい時もあります。自分の活動が人からどう見えているかも含めて、tsumikiではいろいろと相談できることがありがたかったですね。
スタジオを拠点に、これから届けたいこと
松岡:現在はスタジオを構えていますが、実際に始めて感じたことはありますか?
EMIKO:最初から目指していたわけではなく、タイミングが重なって「やってみようか」と始めました。事務作業や連絡、掃除などもあって、お店などをやられている皆さんは日々見えないところで頑張っているんだなと実感しました。一方で、時間とお金を使って来てくださるので、私のレッスンを受けたいという気持ちがダイレクトに伝わります。帰る時の顔つきや声のトーンが変わったり「スッキリしました」と言ってくださったりすると、うれしいですね。

松岡:これから挑戦したいことや、取り組んでいきたいことを教えてください。
EMIKO:「ここ(スタジオ)に来られない方はどうしているんだろう」という気持ちが常にあります。場所や料金などの理由で来られない方にも、運動の良さを伝える場があるといいなと。スタジオとバランスを取りながら、他の地域にも出ていきたいですね。
それに、ピラティスだけにこだわらなくてもいいとも思っています。今は健康エクササイズとして、スクワットなど簡単な動作を行うことも取り入れているので、歩くことや階段の上り下りなど普段の日常生活につながる動きを大切にしたいです。
松岡:ご自身としては、これからどんな働き方をしていきたいですか?
EMIKO:今は子育てもあって夜のレッスンはできませんが、夜なら来られるという方もいらっしゃいます。自分の生活と、皆さんがレッスンを受けたい時間とのバランスを、少しずつ取っていきたいです。いろいろな時間帯を試しながら、自分の好きなことも大切にし、ほどよく続けていけたらと思っています。
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インタビュー前、「どこか疲れているところありますか?」と聞かれ、私の体調に合わせた薬膳茶をブレンドし淹れてくれたEMIKOさん。
ピラティストレーナー歴20年、フィールドホッケー元日本代表という経歴を知り、「これからすごい人に取材に行くのか」と、やや緊張し今回の取材に臨みましたが、実際に会ってお話を聞くと、終始笑顔を絶やさずはつらつとしたチャーミングな方でした。

tsumikiでの新生業塾で感じた「こうじゃなくてもいい」という気づきは、今の現在進行形の活動にしっかりと繋がっており、常にその時々でポジティブにいろんなことを吸収していくEMIKOさんのこれからの活動も楽しみです。取材へのご協力、ありがとうございました!
(tsumikiスタッフ 松岡颯斗)