\CHALLENGER/
tsumikiを中心とした、利府町のチャレンジをご紹介します。
今回ご紹介するのは、菅谷台に2020年10月にオープンした雑貨屋Coyairo(コヤイロ)さんです。
ハンドメイドの魅力を届けたい
閑静な住宅街の一角に、クリーム色の壁が印象的な小さな小屋ができました。木製の扉を開けると、わずか5.2帖の空間に色とりどりの雑貨が並んでいます。
Coyairoは、町内外のハンドメイド作家の作品を販売する雑貨店。店内にはアクセサリーやペーパークラフト、ステンドグラスなどの作品約650点が揃っています。
入念な準備期間を経て、夢だった店をオープン
店主の井上さんは「大好きなハンドメイド雑貨の店を持ちたい」と、自宅の敷地内に小屋を建てることを計画。2018年に「こ・あきない塾」を受講し、お店のコンセプトやブランディングを練りました。個別相談で「由利設計工房」の代表由利収さんに店舗設計を依頼してから、作業はノンストップ。自らDIYにも挑戦し、外壁やフェンスの塗装から、内装の天井・壁の板張りに至るまで、できる限りの作業を行いました。
屋号のCoyairoには、「小屋をステキな作品が彩り、いろいろな色に染まる」という意味が込められています。
作り手、お客様、お店にとって一番いい方法を探して
店で委託販売品をインスタグラムで募集するとすぐに、県内外からが作品が集まりました。そのうち、約4分の1が利府町の作り手でした。思いがけず近隣地域中心のラインナップになったことが、“Coyairoらしさ”になりました。お客様も町内や隣町などのご近所さんが多く、それがお店の個性になっています。開店は週2日ですが、新作や季節モノ商品の入れ替えが頻繁に発生するため、作り手さんへの連絡や商品管理などの作業で忙しい毎日。
「念願の自分の店が、どんどん素敵になっていくのが楽しくて、煩雑な業務も苦になりません。coyairoだけで販売している作り手も多く、預かった商品をきちんとお客様に届けたうえで売上に還元するにはどうしたらよいか、試行錯誤の日々。毎週来店するお客様もいらっしゃるので、新鮮な気持ちで商品を楽しめるよう、新作コーナーやイチオシコーナーを設けてディスプレイの仕方を工夫しています」
「長く愛されるお店にしたい」と奮闘する小さなお店の挑戦は、はじまったばかりです。
店舗名:Coyairo(コヤイロ)
営業日:火曜日・木曜日 10:00~15:00
住所:利府町菅谷台2-13-11(グランディ21第1駐車場から徒歩5分)
店舗設計:由利設計工房
(取材・文/tsumikiコーディネーター 板橋芳理)