「利府の先輩たちが培ってきた地場産業を、若い世代につなぎたい」と、町内で事業を営む3人の経営者たち。各々の経験に基づき、まちの歴史・文化、生業をアツく伝える交流会の2回目が行われました。今回のゲストは、沢乙温泉湯守九代目里山旬味うちみ旅館主人の内海貴史さん。
内海さんは利府町の歴史や文化財にたいへん造詣が深く、その情熱を日頃の旅館経営や自慢の料理に注いでおられます。今回は、伝承されている逸話や先人たちの偉業などの町の歴史を地域の方々と深く共有し、ご自身の生業のみならず産業や教育など、多分野に渡ってその血脈を注ぎ込みたいと、気合いの入った講話が行われました。
菅谷不動尊や阿久玉姫物語など、利府町の歴史的な文化財について解説していただきました。これまで長年続き伝えられてきた貴重な財産を現代の子どもたちはもとより、未来にまで伝承し続けたいと内海さんは話します。一緒に歴史探訪等の活動をされている東北歴史博物館友の会の筑波章さんも、お隣の多賀城市より参加していただきました。
後半は、会場の参加者とZoomに参集した方々とで意見交換を行いました。テーマは「郷土愛」。
内海さんの熱い思いと郷土史に対する深い理解をじっくり呑み込む方、講話に共感し、子どもたちにこの大切な歴史を伝えたい!と話す方、文化財を発信して磨きをかけつつ、町の新しい価値を創造したいと動機づけられた方、みなさんがもつ様々な「郷土愛」が会場内で、そして画面の向こう側のZoom上でも飛び交っていました。この日は、会場とZoomを合わせて30名を越える方々が参加されていました。
地域に対する熱い思いをつないできたシリーズも次回は最終回。
3月10日(水)の19:00より、会場とオンラインの参加者を結ぶ形式で開催されます。第3回のゲストは、稲庭うどん瀧さわ家店主の瀧澤崇さんです。お楽しみに!
(tsumikiコーディネーター 佐々木将太)