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心の声を聞いて、自分らしい働き方をつくる。天谷佳子さん・花屋cocohana(ココハナ)

\CHALLENGER/

tsumikiを中心に、町内外の様々な分野で活躍する方々を紹介します。

今回は、tsumikiの起業セミナー「こ・あきない塾2018」修了生のひとり。cocohana(ココハナ)店主の天谷佳子さんです。


◆ 花屋cocohana(ココハナ)は、店舗がありません?!


天谷さんは、仙台市宮城野区の自宅の一室に花を並べる小さな花屋さんを営んでいます。「毎日にときめく花を」をコンセプトに、その日店主がときめいた新鮮な花だけを仕入れることにこだわっています。

開店の前日は、朝から市場に出向き十数種の花をセレクトします。自宅に戻ると1種類ずつ花を撮影し、インスタグラムに投稿。すると、お客様から「この花、取り置きお願いします」とメッセージが入ります。次々とやってくるお客様へ花を受け渡し、夕方には近所へ配達に出向きます。週1回から10日に1回のペースで販売しています。

◆ 花から元気を、じぶんへのご褒美に。


花好きの天谷さんは、以前から自分で花屋をやりたいと想いを抱いていました。修業期間として約1年ほど花屋勤務を経験し、自分の店のコンセプトを模索しました。

花は贈られるものというイメージがありますが、天谷さんは日常的に花の持つ美しさや生命力から元気をもらっていました。だから「自分のために花を買う喜びを感じてもらいたい」と、1本からでも気軽に買ってもらえる形を目指して2017年に独立。生花の委託販売で第一歩を踏み出しました。

近所のカフェに直談判し、委託先を開拓。試行錯誤しながら販売方法を試した結果、カフェの一角は、カフェで寛いだお客様が家に飾るお花を1本見繕い、買って帰る場所になりました。



◆ 迷いながら独自の販売スタイルをつくる


転機となったのは、2018年夏。販売は順調でしたが、引っ越しなど生活環境の変化があり、カフェの仕事を辞めることに。「これから何をすればいのか、どうしたいのか」と自問自答していたとき、カフェのスタッフから「tsumikiに起業塾があるよ」とすすめられました。一度立ち止まり見つめ直す良い機会だと思い、こ・あきない塾を受講しました。

講座に参加して、「やっぱり自分は花屋がやりたかったんだ」という気持ちを再確認できたといいます。「勤めていた頃と比べるとあまりに小規模な花屋で不安がありましたが、気持ちの整理ができたことで自信が持てました」と当時を振り返ります。受講中にさっそく自宅に花を仕入れ、店舗のない販売方法をスタート。



◆ 日常にときめく花をお客様に届けたい


天谷さんこだわりのセレクトとお店の信条は、インスタグラムでの発信を中心に広がりお客様に伝わっていきました。今では9割が常連客。「自分のために花を買いに来る方がほとんどなので、ラッピングもあまりしません。お客様はバケツを持ってやってきて、花を入れて持って帰るんですよ」

一般的な花屋では当たり前に行うアレンジメントも敢えておこないません。「素敵なアレンジメントができる花屋さんがたくさんあるから」と、あくまでも“日常にときめく花をお客様に届ける”ことに専念しています。

仕入れの花数も増えた今、将来についてお聞きすると、「自宅での販売は手狭になってきたのでそろそろ店舗を持ちたいなと考えていますが、頑張りすぎず、タイミングに任せてご縁をつかみたいなと思います」と飾らない答えが返ってきました。

心の声に何度も耳を傾けて、「自分らしい働き方」に自信をもって進んでいる天谷さん。

これからの活躍も楽しみです。

■cocohana(ココハナ)
Instagram:@cocohana59
※Instagramのメッセージよりお問い合わせください。




(tsumikiコーディネーター 板橋芳理)



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