今、地方で小商いが注目され、仕事のあり方が模索されています。
そんななか、tsumikiの新しい取り組みとして8月~10月まで「こ・あきない塾」(全6回)を開催することになりました。
8月5日(土)には塾開講に先駆け、起業家ヒビノケイコさんを講師に招き、「人生は自分でデザインする」と題して公開講座を行いました。
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高知を拠点に活躍しているヒビノさんは、東北を訪れるのは今回が初めてだそうです。
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参加者の中には、すでにブログなどでヒビノさんの活動に注目している方も多く、会場には、25人の方々が集まりました。
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自然に魅せられ、2006年に高知県嶺北地方に移住したヒビノさんは、自分にできることは何かを探しました。地元の人たちは口をそろえて、「ここには、なんにもない」と言います。「仕事がないなら、作ろう」と自然派菓子工房「ぽっちり堂」を始めました。
「ぽっちり」とは、土佐弁で「ちょうどいい」とい意味。「自分にちょうどいい生き方がしたい。人にも地域にも、ちょうどいいものを届けたい」という思いが込められています。
同時期に、人×地域×自然をつなぐコミュニティの場として山カフェを開業。山奥ながらも「わざわざ行きたいカフェ」として人気の店になりました。現在カフェは、休店。ネットショップでの菓子販売を継続しながら、講座・講演、執筆活動を中心に仕事をしています。
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地域の魅力を伝え、自分自身も納得しながら、お客さんの喜ぶ仕事を展開してきたという自身の経験もとづいた話は、参加者にとって刺激になることばかり。
ヒビノさんの周りで自分らしく仕事をしている方々の事例も紹介され、地方だからこそ持続可能な仕事を創り出す可能性があることが分かり、やる気がわいてきます。
ヒビノさんから、小商いを継続していくことが大事。「うまくいかないとき、なぜこの仕事をしているんだろうと迷ったときに、立ち戻れる『自分の軸』があり、その軸を守ることができれば大丈夫」と心強いメッセージをもらいました。
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会場から、
「ヒビノさんは、イラストでわかりやすく伝えることが上手ですが、絵が描けない私は、どうしたらいいでしょう」
「仕事のオーダーを受けると、労力の調節ができず悩んでいます」
「仕事や人生の転換期のとき、時間や動き方が変化するときどうしていますか」など・・・
参加者からの質問にも、ていねいに答えてくださいました。
↑↑ 写真手前の本は、ヒビノさんを知るきっかけとなった『山カフェ日誌』。 高知に移り住んでから、山カフェ経営に至るまでの奮闘が描かれているマンガエッセイです。
人生は自分でデザインする ⇒ http://hibinokeiko.blog.jp/
↑↑ ヒビノケイコさんのブログも、ぜひのぞいてみてください。
(tsumikiチーフコーディネーター 葛西淳子)