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新・生業塾 連続講座⑤「なりわい市」 5人の想いをかたちにできた日。

11月20日(土)この日が、2021年度新・生業塾の最終講座。

受講生5人は、1日かぎりのマルシェイベント「なりわい市」の日を迎え、これまでに学んできたことを販売や体験会に活かしながら、それぞれの新しい生業のかたちをお披露目しました。当日は、受講生のブースが5つ、そして同時開催の「旅するバザール」の出店者がtsumikiに集合しました。

ハプニングもサプライズも、盛りだくさんだった1日をふりかえります。


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「なりわい市」出店者

・中川真理子 Piece Flowerz Works(生花販売)
・鈴木俊明 INAGOBALL(陶器販売)
・櫻井陽子 riche(ヨガ体験)
・本田扶実子 salon de lilas(フットケア体験)
・羽根田将宏 合同会社ビーバー(キャンピングカー展示販売・旅するバザール企画)


■同時開催「旅するバザール」出店者

・森づくりクロストーク(佐藤良規氏×羽根田将宏氏)
・ともしびプロジェクト キャンドル工房(キャンドル販売)
・発酵商店HATAYA(手作り味噌販売)
・自然卵のクレープ(クレープ販売)


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● 中川真理子さん(Piece Flowerz Works)<生花販売>


青空の下、tsumikiのウッドデッキにブースを構え、お客様をお迎えしました。
色とりどりの生花のなかでも、ミニブーケが好評。お客様を待たせずに買えるようにと考え、ブーケに仕立てラインナップに取り入れました。


この日、中川さんはラッピング材の代わりに使える「花専用の布バッグ」の試作品をお披露目しました。以前から関心があった環境保護に取り組むための第一歩です。手縫いでボタンをつけた布バッグには、すっぽりとブーケが入ります。

まだ試作段階ですが、お客様には好感触。「環境に配慮しても利便性は損わないように考えました」と中川さん。「ずっと頭の中にあったバックのアイディアを形にできてよかった」。今後、商品化も期待できます。たくさんの方に使ってもらえるグッズになるといいですね。



鈴木俊明さん(INAGOBALL)<陶器販売>


鈴木さんは、今年制作した新作のぐい呑みや茶盌、花器、陶のオブジェを販売しました。「一度ブースを離れたお客様が、また戻ってきて購入してくださいました」と嬉しそうでした。


旅館や料理店の料理と器のコラボは、新しいチャレンジの一つです。写真の展示とあわせて実物の器をディスプレイし、食事と器の楽しみ方をお客様に提案しました。「料理店の方にも興味を持ってもらえました」と新しい展示方法に手応えを得たようです。同時に、聴覚から器を感じてもらう体験の場も用意。お客様に、器を窯で焼くときの音を収録した音源を聴いてもらいながら、陶芸の仕事の面白さを伝えました。



櫻井陽子さん(riche)<ヨガ体験> 


「猫背を改善!美姿勢ヨガ」を実施しました。午後13時と14時の2回行い、計9名が参加。櫻井さんの指導で、日ごろ凝り固まった肩や背中をほぐしました。「男性にも気軽に体験してもらいたい」という櫻井さんの希望どおり、男性が3名参加する嬉しい結果となりました。


何か他のヨガレッスンとは違った特色を出したいと、参加者に「身体の状態に合ったヨガポーズカード」1枚プレゼントを実施。「カードを見ながらお家でもヨガにトライしてほしい」と櫻井さん。想いがこもったカードをゲットした参加者は、互いのカードの見せ合いっこしていました。特製のヨガカードを集めるのも楽しそうですね。



本田扶実子さん(salon de lilas)<フットケア体験> 


日常的に身体を健やかに保ってほしい、とフットケアサロンを運営する本田さん。自分でできるフットケアの方法を300円で提供しました。

また、腸育コンシェルジュの資格を活かし、身体の外側・内側の両方から健やかな身体づくりを目指す「腸育アドバイス」を無料で実施。アンケートでお客様の腸の様子を伺い、腸を健康に保つ方法を伝えました。本田さんのアドバイスに「食生活が乱れていることがわかった」「腸から健康を考えることが新鮮だった」と感想がありました。

この日、計18名にアドバイスを提供した本田さん。「腸育をメインに打ち出したことはありませんでしたが、これからは積極的に活かしていきたいです。フットケア出店のオファーもあり嬉しかった」と次の仕事に向けて意欲が湧いてきたようです。



羽根田将宏さん 合同会社ビーバー<旅するバザール企画>


当日の朝。なんと、tsumikiに向かう道中で、車が故障。
羽田さんの到着が大幅に遅れるという連絡です。スタッフ一同大慌て…。

そうこうしているうちに、恒例の「森づくりクロストーク」のゲスト佐藤良規さん(藤源寺住職・千年芸術の森主宰)が到着。旅するバザールに共感するメンバーの佐藤さんは、羽根田さんが不在でもトークをやろうと提案。同じくメンバーの「ともしびプロジェクト キャンドル工房」杉浦さんのサポートで、会場の準備が整いました。


羽根田さんが務める予定だった聞き役のピンチヒッターは、塾受講生の櫻井陽子さんが快く引き受けてくれました。トークイベントに聞きにいらした、3名のお客様も着席。

思わぬトラブルに見舞われながらも、羽根田さんのイベント事業「旅するバザール」は、予定どおり11時にスタートしました。


トークが順調に始まると、杉浦さんも気仙沼の海の鮮やかな色を表現したキャンドルの販売を開始。


隣のブースでは「発酵商店HATAYA」せきさんが、手作り味噌を販売。お客様が持参した容器に量り売り。好きな量の味噌を購入できる仕組みが喜ばれました。松島から出店したせきさんからは、「いろいろな地域とつながりをつくっていきたいです。利府は近いですし、tsumikiにもまた来ますね」と嬉しい感想をいただきました。


外では「自然卵のクレープ」のキッチンカーが出店。駅前に来たらクレープの文字が見えて、思わず立ち寄ったと話してくれたお客様もいらっしゃいました。「地域のみなさんに喜ばれると嬉しいです」と店主の大沼さん。利府にもよく出店しているのだそうです。


みんなでハプニングを乗り越えたころ、羽根田さんが到着し仲間と合流。「キャンピングカーの展示販売を楽しみにしていた皆さん、ほんとうに申し訳ございませんでした」と羽根田さん。展示会は中止になってしまいましたが、遅れを挽回するようにチラシを配布し、自身のタイニーハウスやキッチンカーの設計業をPRしていました。


写真は、旅するバザールに展示するため羽根田さんが設計したキャンピングカーです。


今回の「なりわい市」にいらしたお客様は、ひとつひとつのブースをじっくり見てくださる方が多く、滞在時間が長めだったことが印象的でした。

また「受講生の生業を体験しよう」と足を運んでくださったお客様の中には、これまでの塾の修了生の姿もありました。「今年の受講生と交流を深め、ネットワークを広げたい」という言葉に、期待を持って来ていただいたのだと感じた瞬間でした。



受講生とふりかえりの時間を設けました


会場をいつものように戻し、「なりわい市」を実践して得た成果と新たに見つかった課題を共有しました。


塾長・tsumikiディレクターの桃生和成さんは、これまでの講座を総括し「どんな事業も独自性を持ち、新しい生業を作っていってほしい」と受講生にエールを贈りました。


2021年度の新・生業塾はこれにて終了です。
tsumikiスタッフ一同、受講生のみなさんの活躍を応援しています。
5人のチャレンジはこれからが本番。それではみなさん、いってらっしゃい。




【新・生業塾2021レポート】

公開講座 9月18日(土)13:00-15:30 ⇒★
連続講座①:9月26日(日)10:00-12:00 ⇒★
連続講座②:10月10日(日)10:00-12:00   ⇒★
連続講座③:10月16日(土)10:00-12:00 ⇒★
連続講座④:10月24日(日)10:00-12:00  ⇒★
なりわい市:11月20日(土)10:00-15:00  ⇒★お知らせ
◆なりわい市:11月20日(土)10:00-15:00  ⇒★イマココ



(tsumikiコーディネーター 板橋芳理)



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