「こ・あきない塾」は、小商いを実現させるため、計画から具体的に実践可能な方法を見つけ出していく連続講座です。
大量消費社会の限界が見え始めた現代社会の中で、私たちはどのように生き、どのように暮らしていけばよいのか。誰もが持つ「生産者マインド」を取り戻し、地域でお金や情報が回る仕事のあり方を探る講座です。受講者は、6名。これから、自分のライフスタイルに合った、新しい仕事をつくりだしていきます。
3回目。9月15日(金)の講座は、実践者に聞くフィールドワークです。
講師は、tsumikiのコーディネータであり一般社団法人Granny Rideto代表の桃生和成さん(左)。
今回の訪問先は、Bagel&Bread spicaです。店主の佐々木朝美さん(右)にお話しを伺いました。
佐々木さんは、2010年から利府町青葉台にパン工房spicaを開業しています。自宅に厨房と販売スペースを増築し、パンを作るところから販売まで、すべて一人でこなしています。
「パンを焼くことが好きだった」と佐々木さん。
これまで、イベントなどに出店することで店の存在を知ってもらいお客さまとのつながりを作りながら、委託や注文販売で販路を広げ、実店舗を構える…と、一歩一歩、段階をのぼるように仕事を展開してきました。
現在は、週3日(木・金・土曜)は店舗販売、日曜は各地のイベントに出店するというスタイルで営業しています。自宅兼仕事場という、仕事とプライベートを分けないやり方も、自身のライフスタイルに合わせての選択です。
「一切、計画性はなく、何も考えないでやってきたんです」と笑う佐々木さんですが、「自分の好きなことを、自分のできる範囲で堅実に積み重ねるという、小商いの基本を示してもらいました。
受講者からの矢継ぎ早の質問にも、テキパキ答えていただき、訪問時間はあっという間に過ぎてしまいました。
tsumikiにもどって、spicaさんを訪問してのふりかえり。
受講者からは、「佐々木さんの働き方、商品や人との向き合い方は芯がとおっていて、ブレがなかった。まずは、行動を起こしていきたい」と大いに刺激を受けたようでした。
実際に現場で実践者から聞いた言葉の一つひとつは、頷くこともあり、気づきもありで、自分の事業プランをふりかえり、ブラッシュアップする良い機会になったようです。
次回も実践者を訪問します。
第2弾は、絵本カフェ「MARY COLIN(メアリーコリン)」さんです。
ではまた、つづく・・・。
●公開講座の様子は⇒コチラから★
●連続講座1回目の様子は⇒コチラから★
●連続講座2回目の様子は⇒コチラから★
※Bagel&Bread spica のHPは、コチラから★
(tsumikiチーフコーディネーター 葛西淳子)