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利府在住の若手美術家・佐竹真紀子展をリフノスにて開催!


Loose Colony 〜11年目からのまなざし


3月2日(水)から3月11日(金)までの10日間、利府町文化交流センターリフノスにおいて、tsumikiとリフノスのコラボ企画 佐竹真紀子展「Loose Colony 〜11年目からのまなざし」を開催しました。


「Loose Colony」とは、ツバメがゆるやかに集まって巣をつくる場所のことです。会場となったリフノスに美術作家・佐竹真紀子さんの作品を展示し、震災から11年目の3月を迎えるわたしたちがゆっくり時を過ごせる空間を設えました。



地元美術作家と新しい文化施設とのタイアップ


利府町在住の佐竹真紀子さんは、絵の具を塗り重ねて彫り出す手法で絵を描き、震災後の東北の風景や人びとの暮らしやそのまなざしを表現する作家です。

今回、地元での個展開催は初の試みとなりますが、主な展覧会に「3.11とアーティスト:10年目の想像」(水戸芸術館現代美術ギャラリー/茨城)、若手アーティスト支援プログラムVoyage大久保雅基・佐竹真紀子展「波紋のかなたに」(塩竈市杉村惇美術館/宮城)などがあります。

また、震災関連の作品として、被災しなくなってしまったバス停を再現した「偽バス停」などがあり、現地に住む人々と対話することを重ねてきました。


リフノスの広く明るいエントランスホールをフルに活用し、佐竹さんの作品を散りばめました。今回の展示作品のメインは、壁面に大きく広がる青い絵「Seaside Seeds」。


今回の企画展のために利府町内外の住民の方と対話し、11年前の思い出や住まう地域での思い出を聞き出して描き下ろした作品「Loose Colony 2022」。



【関連イベント 展示鑑賞交流会

おしゃべりしながら作品を見てみよう、聞いてみよう


展示期間内の3月5日(土)には、佐竹さんと一緒に館内の作品をめぐる鑑賞会を開催。佐竹さん自ら作品を解説し、参加したみなさんと作品を見て感じた感想を交わし合いました。


佐竹さんのお話に触れ、みなさんも震災当時のことや生まれ育った地域のことを思い起こし、そこに馳せる思いを共有する時間となっていたようです。


鑑賞会には、町内の方々、近隣市町村の方々、老若男女問わずたくさんの方にご参加いただき、文字通り交流を深める会となりました。



会場内に設置された投書箱に届いたメッセージ


展示会には、佐竹さんの作品をひと目見たいとお越しくださった方から、リフノスの図書館や公民館を利用されている方まで、多くの方々がいらっしゃいました。


会場内の一角には佐竹さんお手製の投書箱も設置され、来場いただいた方から作品に対する感想や、絵を見て感じたこと、震災から11年目を迎える気持ちなど、多数のメッセージや綴りを投函していただきました。


佐竹さんの作品と過ごした展示期間は震災から11年が経つ私たちにとって、当時の出来事や思いを整理したり、向き合ったりする貴重な機会となりました。


次に佐竹さんの作品に会うことができるのはいつの日でしょうか。今後も、佐竹さんの活躍には目が離せません。

(tsumikiコーディネーター 佐々木将太)



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