tsumikiに集まった人達がゆるっとおしゃべりしながらつながるしゃべりBAR。
今年度第1回は、学生スタッフ渡邊木花が企画を担当しました。 今回は「社会人と学生の交流について考える」というテーマを設定。
このテーマで語り合いたいと、思った経緯を少しお話します。
私は、地域社会学を勉強している学生です。ゼミでの活動やインターンシップの様子を説明する時「学生が地域の社会人に学ぶ…」「学生の視点で地域について考える…」という言葉や写真がよく使われているように、地域づくりと若者の距離を縮める取組みが身近になってきています。
tsumiki交流会でも「若者とかかわる企画がしたい」というご意見をいただくことがあります。しかし、実際に行働に至るには多少の課題もあるようです。その原因は、なんとなく「我々学生が社会人の様子を学ぶのは良いことだ!」「社会人に負けずにバリバリ活躍するのはすごい!」というイメージが邪魔をして、かえって気後れをしてしまう学生が多いからではないかと思いました。
率直に、社会人のみなさんが学生のことをどう思っているのか知りたい!ということで「社会人と若者が交流するメリット」を参加した皆さんと意見を交換しました。
参加者は8名。会社員、公務員、地域おこし協力隊、学校教員、経営者、フリーランスと幅広い属性の方々にお集りいただきました。
しゃべりBARスタート!
まずは自己紹介。学生の私は、社会人の皆さんが普段どんなスケジュールで過ごしているか知りたかったので、1週間の出来事を表に書いていただきました。
中には、週に休みが3日ある方もいました。
コワーキングスペースとして、起業家の方、フリーランスの方などが集まりやすいtsumikiならではの回答だったと思います。
※コワーキングスペース:事務所、打ち合わせ場所として使用する共有スペース。
それぞれに多様な交流のイメージを持っていました
社会人が、学生と共に活動する機会を提供する理由にはどんなことが考えられるのでしょうか。後半では過去に見聞きした意見と参加者さんが感じていたことを教えていただきました。
- まちづくりの話し合いで若い人に役割を担ってほしいという意見は、実際に上がっている?
- 地域貢献やボランティアの言葉にかぶせて、自分たちの活動を手伝わせてしまっている場面も見たことがあります。
- 自分たちの活動に興味をもってほしいのは、その仕事に就く人々が少なくなっているから。
- 学生のためになる、というコンセプトを持つ交流会は、自分たちにない新しいアイデアを子どもたちに求めているだけなのではないでしょうか。
- 昔から組織に属す人からは、若い人は経験が少ないと見られていたりする。願望としては、彼らの経験値を増やしたいということが掲げられる。でもそれだけで満足してはいけないと思います。
- 経験を積んでいない立場の人からの意見はストレートだし、大事にされる必要もある。
- 学校で学ぶ内容は数十年前と変わらなかったりする。なかなか、新しいことに取り組もうという環境に飛び込みづらいのではないかと考えています。
- 交流する際に若者、社会人、高齢者と立場の違いを意識するのは違和感があります。大人が自分たちの活動を楽しんで取り組んでいる風景を見せていくことが関わりをつくる方法じゃない?
- 学生と関わりたいのではなくて、いろんな人と関わりたいという思いをもっています。
今回のテーマは、私の先入観を掘り起こしたようなものなので、おのおのの価値観をもとに、いろんな角度からご意見をいただけたことは刺激になりました。何より参加してくださったみなさんが、自由に語らう様子が楽しそうだったと思います。
ちょっと難しい話題でしたが、大人にも若者にも大事だと思える課題をみんなで考えていける場づくり、意識づくりを続けることは大事だと感じました。そして、このような話し合いの場が、つながっていってほしいなと思います。
参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
今後も学生スタッフ企画の交流会を予定しております。お楽しみに。
(tsumiki研修生 渡邊木花)