17回目を迎えた「こ・あきない市」
真夏の日差しが応援してくれてアツイ一日となった「こ・あきない市2022夏の陣」。初の試みとして昼の部・夜の部の2部構成を企画しました。
さらに利府駅前が賑わうようにと、利府駅前の「りふレ横丁」さんとの共同開催が実現しました。
\新しい出会いの昼の市/
初出店のお店が多く並んだ「昼の部」は、なんと10店舗中7店舗が初出店!
tsumiki館内とウッドデッキを使い、ゆったりとした空間で開催しました。
多彩な出店者を紹介しましょう。
◆パン・菓子工房oui(パン)/南三陸 *初出店
南三陸にお店を構えるパン・菓子工房ouiさん。
自家製酵母がふわっとかおる生地に、もちっとした食感が特徴です。季節によってパンの種類も変わるので、次の出店ではデニッシュパンなども持ってきたいとのこと、楽しみですね。
◆手仕事 布木綿 (一閑張り・リメイク服)/秋田県 *初出店
一閑張りとは和紙と柿渋を何層にも重ねたものです。軽くて丈夫であり、水でぬれても変化がないのが特徴です。布木綿さんの作品の特徴は、江戸時代の和紙を使っていること。江戸時代の和紙はとても丈夫で、また時間が経つと風合いが変わり、その移り変わりを見るのも楽しい。
リメイク服も販売しており、服に一目ぼれしたお客さんが購入後、すぐに着て帰られたことがとても嬉しかったと話してくれました。
◆山葡萄 楽(山ぶどうカゴバッグなど)/利府町 *初出店
山葡萄の蔓の採取時期は、春から初夏の若葉が生い茂る時期。この時期に収穫を逃すとあと1年待つことになるそうです。貴重な材料からできた作品を目指し、お客様の列が途切れません。複数購入された方もいらっしゃったようです。対面販売は初めてだったとのことですが、これからも出店を重ねていきたい、と話してくれました。
◆テンガロン古書店(古書・レコード)/大崎市 *初出店
テンガロン古書店さんは、移動販売で古書店を営むというちょっとユニークな営業形態。この度、自身のお家を一部リノベーションし、お店をオープンさせました。今回は、自身のお店の紹介を兼ねて出店。レコードのジャケットを見ながら、その当時の映画の話をしたり、本を見てる子どもさんに話しかけたり。移動販売は、自身の生きがいにもなるので続けていくそうです。
さて、お隣りふレ横丁では?
◆おでん居酒屋『伊達菜味』
大人気のシロップたっぷりのかき氷、いい色に焼きあがった焼きとりに、目玉焼きがのった焼きそば。ソースの香ばしい匂いが会場いっぱいに包まれます。
お昼時にかけて、店の前にはお客さんが後を絶ちませんでした。
◆焼き処 笑家(しょうや)
クロワッサンに生クリームたっぷりのスイーツ、クロッフル。また、炭火で焼かれたホルモンの美味しいにおいに惹かれて、たくさんのお客様が買い求めました。
\初の試み「夜の部」/
お隣りふレ横丁さんの赤ちょうちんにも明かりが灯り、夏の夜のワクワク感が増します。
◆Harry’s Junction(ハンバーガー)/松島町 *初出店
松島に実店舗をもち、移動販売で各地を回っているHarry’s Junctionさん。利府町での出店は久しぶりだったので、緊張していたと話します。
肉厚のパテをその場で1枚1枚丁寧に焼き上げることで、夏場はトラックの中は40度を超すそうです。「利府町のお客様がたくさん来てくれて嬉しい」と、笑顔でお客様と話している姿はとても印象的でした。
◆アトリエ陶の泉(陶器)/利府町
陶芸教室では、技術的なことよりも陶芸の楽しさを大事にしたいと話すのは、アトリエ陶の泉さん。また「利府焼」を広めるため展示会やイベントなどを精力的に行っています。
剪定された利府梨の枝を燃やしてできた灰を、精製・調合したものを梨灰釉と言います。陶芸に釉薬としてかけて焼くと、利府焼きが生まれます。梨のような爽やかな色合いが特徴です。
今回の夜の部では、ワークショップも開催しました。
ワークショップを行うことで、より自身の活動を知ってもらえたり、仕事に興味を持ってもらったりができます。
◆herb&aroma 木花(キューティクルオイル作り)/仙台市 *初出店
木花さんは自身の体調不良からメディカルハーブ・アロマテラピーを学び、心と体を癒すハーバルライフを伝えたいという想いから活動を始めました。これからもっともっとイベントなどに出店し、たくさんの人に届けていきたいと話してくださいました。
午後5時から各店舗営業が始まったりふレ横丁!
昼から引き続き楽しんでいるお客様、お仕事が終わってから遊びに来たお客様など、賑わいが生まれていました。通路の真ん中にテーブルや椅子を置くほど人が溢れていました。
ハイボール酒場『シロクマ』 さんではこんなサービスも。
「横丁にこんなに人がいるのは久しぶり。活気があっていいね。」と、りふレ横丁に遊びに来たお客さん。
利府駅前が賑わい、りふレ横丁と出店者とお客様との交流が生まれる場
前回の「こ・あきない市2022春」は福島県沖地震の影響から中止となりました。そこで、春に出店者予定であったみなさんと再挑戦。今回久しぶりの「こ・あきない市」には昼の部・夜の部合わせて28店舗が参加しました。
「こ・あきない市」の良さは、気に入った作品を直接作り手から話を聞いて購入できること。作り手はお客様と話をすることでモチベーションが上がり、さらにいい作品を作れるようになることです。
継続して商いをすること、活動をすることはとても大変なことです。
「こ・あきない市」が、みなさんの活動のお手伝いができるイベントの一つとなっていけたらいいなあと思っています。
(tsumikiコーディネーター 大宮紗妃)