2016年12月8日、起業・創業セミナー vol.2「ブランディングにおけるデザイン思考」を実施しました。講師は、WALTZ by Lucy高野明子さん。高野さんは大学を卒業後、仙台で3年、そして東京で3年近く働き、昨年仙台に戻ってきました。現在は、フリーランスのデザイナーとして仕事をしています。
今回の参加者は、自分の仕事に生かしたい、仕事以外の活動に生かしたいという方から、ブランディングについて学んでいる大学生まで様々。10人ほどの方々に集まっていただきました。
お話はまず、高野さんご自身のデザインに対するふたつの原体験から。絵を描いて楽しかったことと、著名なデザイナーとの出会いでした。
「デザインは生活をおもしろくできるということを知った」と高野さん。「視野を広げたり、狭めたり、アートやデザインのおもしろさはそういうところにある。表現の仕方だけでなく、見方も大切」と語ります。
続いて、仙台に戻ってからのお話。「地域のデザイン」と呼ばれる仕事をやっています。フィールドとしては、宮城県沿岸部、石巻や仙台などの県内で、大きなイベントから企業のグッズ制作も手がけています。また、仙台の暮らしを楽しむためのウェブメディアのフライヤーや、音楽が好きな人々が趣味で作っているフリーペーパーのデザインもされるなど、分野は多岐に渡っていました。
最後に、デザインについて「大切なのは、誰に見てもらうかターゲットをしっかり設定すること」。例えば、「食べ方がわからないフルーツでも、きれいに剥いて、お皿に盛りつけて『召し上がれ』と渡せるようにする。その剥き方、盛り付け方をデザイナーに相談してもらいたい」とお話いただきました。
高野さん、参加者のみなさん、ありがとうございました。
(文:tsumikiコーディネーター 清水冬音)