仙台の夏のイベントとして定着した「全国やきものフェアin みやぎ」が、7月13日(木)〜17日(月祝)の5日間にわたり開催されました。
2023年度利府チャレンジプロジェクトアワードで優秀賞を受賞した、利府焼開発プロジェクトのみなさんも「利府町陶芸家会」として出展しました。スタッフの大宮が会場に潜入してきましたので、その様子をレポートします。
全国から集まった窯元・作家さんの作品が夢メッセの本館を展示場に約200ブース並んでいました。作品の購入を目的とした来場者が全国から足を運んでいるそうです。
全国やきものフェアでは陶器の他、漆器やガラス、家具など職人の手仕事が光るブースが並び、陶芸の体験コーナーなどお客様も手を動かすエリアも出現。とても1日では周りきれないボリュームで、数日にわたり訪れるお客様もいらっしゃるとのことでした。
利府町陶芸家会のブースには、アトリエ陶の泉須田聡宏さん、INAGOBALL鈴木俊明さん、そして今回利府焼きに初めて挑戦したアトリエ陶の泉の生徒さんである鎌田さんの作品が並びました。
利府焼は、剪定された梨の木を燃やして灰にし釉薬としてかけて焼き上げると、梨の肌つやのような表情となるのが特徴です。焼く温度や釉薬のかけ方、粘土の違いによって作家の個性が作品に現れ、個々の陶芸家によって仕上がりが違うのも面白さの1つです。
「涼麺の器」と名付けられた上の写真の器は、やきものフェア題材にあわせて作陶したアトリエ陶の泉須田聡宏さんの作品。利府焼はどんな料理にも合わせやすい色合いです。
INAGOBALL鈴木俊明さんは、tsumikiをイメージした●▲■の利府焼の器を作ってくださいました。
ブースに立ち寄ったお客様は、初めて利府焼に触れて興味津々。また、焼き物が好きな方々なので、その作陶の方法に真剣に耳を傾けている姿が印象的でした。
5日間にわたって開催された全国やきものフェア。お客様や陶芸家の焼き物への熱量を肌で感じたというアトリエ陶の泉の須田さん。もっともっと陶芸家の人口や、利府焼きを作れる人が町内に増えたらいいなあと考えているようです。
めざすは「利府での陶器市」。その夢の実現向けて、利府焼陶芸家のみなさんをこれからも応援していきます。
(tsumikiコーディネーター 大宮紗妃)