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「利府のことをもっと知りたくなった」 参加者も大満足。tsumiki交流会・利府トレイル体験会

9月10日(日)に、tsumiki交流会「利府トレイル体験会」を行いました。
今回は「利府トレイル」の魅力の一端に触れてもらうと同時に、トレイルを通じていろんな人と交流してもらうことを目的として実施しました。難しい説明は抜きにして、当日の様子を写真で振り返っていきましょう!


「トレイル??」「なにそれ??」


まだトレイルのことを知らない人もいるかもしれませんが、トレイルとは「歩く旅の道」のことです。このトレイルを利府町に整備し、町内外から人を呼び込む旅の舞台を作ろうというのが「利府トレイルプロジェクト」です。


午前9時、tsumikiをスタート


20名を超える参加者の皆さんがtsumikiに集まりました。利府町に限らず、近隣市町にお住いの方、遠くはなんと東京からも参加!出発前に、今回ガイドを務めたtsumikiスタッフの石井宏之が、コースの説明をしました。

▲tsumikiスタッフであり、「利府トレイルプロジェクト」を推進している石井


tsumikiをスタートし、勿来川のほとりを歩いていきます。たわわに実った大きな梨、葛の花のいい香り。歩くからこそ気づけることがあります。蚊柱の中に突っ込むのもトレイルの醍醐味?!

▲川の土手も立派な道。トレイルになるんです。
▲登る、登る


30分くらい歩くと、標高60mほどの丘の上に出ました。ここには、郷楽遺跡があります。縄文から中世までの遺構が見つかっていますが、今回は古墳・古代を中心に、生涯学習課の高橋義行さんが説明してくださいました。

最近「ミュージアムキャラクターアワード2023」で全国2位となった利府町郷土資料館のゆるキャラ「あさガオー」は、ここで出土した朝顔形埴輪の化身なのです。高橋さんの言葉にも力が入ります!

▲左手にあさガオー、右手にみヤギーを持って説明する高橋さん


「ミュージアムキャラクターアワード2023」全国2位の快挙はこちら★

▲丘陵から見下ろす街並み。利府城跡。もっと西方を眺めると、遠く奥羽山脈が連なります。


次に向かったのが「みつばちパーク」です。梨農家を営む鈴木安洋さんは、希少種である日本ミツバチを育て、利府の特産にもなっている「利府のはちみつ」を作っています。一時間近くの滞在中、市販の蜂蜜とのなめ比べをしたり、巣箱の中を覗いたり、生産者さんから養蜂の苦労やミツバチの生態を伺ったり、普段できないような体験をたくさんさせていただきました。

▲巣箱の中、見えますか
▲みつばちの生態、養蜂の歴史、自然環境についてなど。話題は多岐に渡りました
▲「利府のはちみつ」の露店販売は大盛況!


一時間ほど滞在したみつばちパークを後にし、丘を下りていくと、旧東北本線の山線が走っていた廃線路跡に出ました。現在終着駅となっている利府駅ですが、昔はここから松島の高城、品井沼へと鉄道が通っていました。アスファルトになっていますが、今でもずっと道は続いています。一直線に伸びる道。気持ちがいいですね。

山線を取材した「つみきのキモチvol.5」の記事はこちら

▲廃線路跡は続くんです。どこまでも。


SL公園で休憩をしたあと、旧利府街道へ。街道沿いには由緒あるお寺や立派な門や蔵を持った邸宅。今でもその雰囲気を残しています。昔利府町役場があった場所では、「利府寺子屋」という子どもの居場所作り活動をしている名取大輔さんから、利府における江戸時代の寺子屋事情やご自身の活動について説明を受けました。

▲利府は仙台藩の中で一番最初に寺子屋ができたと教えてくれた名取さん


11時45分。tsumikiに戻り「利府トレイルプロジェクト」をテーマにした交流会がありました。そもそも利府トレイルとは何かという説明や、参加者同士の意見交換、ゲストスピーカーによるスピーチなど、トレイルに対する期待と和やかでやさしさに包まれた後半戦になりました。

▲プレゼンする石井
▲参加者のほとんどは初顔合わせ。それでも話に花が咲きました。
▲旅をするための宿泊場所など、環境整備が必要と課題を教えてくださったハイカーの西沢さん


嬉しい感想が寄せられました


イベント後のアンケートに書かれた感想をいくつかご紹介します。


・近場で新しい発見ができ、他の参加者の方々との交流も楽しく、大変有意義な時間だった。

・利府を盛り上げようとしている地元の方々が沢山いることを知り、素敵なことだなと感じた。利府トレイルを企画途中という段階での試行錯誤、まだ考慮しないといけない事柄などが見え、作る側の人たちの熱意と苦労を感じた。

・梨のトンネルに感動した。住んでる利府のことをもっと知りたくなった。

・今回ぐらいの距離と時間なら、小学生でも楽しめると感じた。様々な年代がそれぞれに楽しめるようなトレイルになってほしい。

・「高台から見た利府の街がとても新鮮だったり、古墳があるなんて初耳だった。みつばちのお話もとても興味深かった。トレイル、ハマりそう」

・「道を歩いて前に進む」という矢印の下に土地の歴史が幾重にも積み上がり、現在の暮らしにも影響を与えていて、その一端に触れることができた。要所で聞く解説のほかに、歩きながら聞く地元の方のお話も、見える景色に別の彩りを与えてくれた。


トレイルというものが、「人と人とを繋ぐものであること新しい発見の喜びを与えてくれるものであること歴史の延長線上に現在があること世代を問わず楽しめるものであること」そういった可能性を感じました。


体験会を終えて


今回の体験会を開催するにあたり、多くの方が協力してくださいました。
一人ひとり感謝の念を述べることはできませんが、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
また、トレイルはハイカー(歩く人のこと)が訪れてトレイルとして完成していくと言います。今回参加してくださった人のおかげで、また一歩前進することができました。ありがとうございました!!
トレイルを通じた地域の発展と、人と人との交流を今後も促していければと思います。


(tsumikiスタッフ:石井宏之)



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