2016年12月22日、ドキュメンタリー 『tsumikiができるまで』の完成披露上映会を実施しました。
上映会には、tsumikiをつくるワークショップに参加したRifu-Co-laboのメンバー、tsumikiに関心がある自治体職員や大学生といった幅広い層の方々、30人ほどが参加しました。
まずは、完成した40分程度の本編を上映した後、監督の菊地貴公さんに、撮影・制作時のお話を伺いました。菊地さんはCM制作を経て、現在はテレビ番組を中心にディレクターとして活躍しています。
▲菊地貴公監督とtsu mikiディレクター桃生によるアフタートーク
「今回の仕事は難しかったです」と開口一番に語る菊地さん。普段の仕事では、オーダーメイドの作品を作っているのに対して、今回の映像は特に細かいオーダーがなく、編集に頭を悩ませたそうです。
実際に出来上がった映像には、tsumikiができるまでの和気あいあいとしたワークショップの様子だけではなく、ワークショップ参加者の反省の弁や、まだまだtsumikiの運営には改良するべき点があることを表す場面も登場します。
「6月から開始した第1回ワークショップからずっと撮影していたので、その中から良いところだけを選ぶ編集もできました。でも、オープンして『めでたし、めでたし』で終わらせるのは嘘っぽいと感じ、こうした映像にしました」と編集の際に心がけていたことを明かしてくれました。
菊地さんは最後に、tsumikiのワークショップに抱いた感想を「食材となる利用客を受け容れるために、皆さんの意見を集約したフライパン(=tsumiki)を作っているようだった」と語りました。
「しかし、フライパンがなくても料理人さえいれば、美味しい料理はできます。今回、本当に良かったと思うことは、皆さんがフライパン職人ではなく料理人であるということです。これからもそれぞれが料理をするという意識を持てば、美味しいものができると思います」と今後のtsumikiに期待を込めたコメントが寄せられました。
(文・チーフコーディネーター 高橋 結)