\CHALLENGER/
tsumikiを中心に、利府町でチャレンジする人々をご紹介します。
今回は、tsumikiの起業第1号とてスタートした佐藤さんにその経緯をうかがいました。
「教える側が楽しくなければ教えてもらう側も楽しくない」
佐藤 聡明さん(Red Comet intelligence代表)
tsumikiから起業第1号
佐藤聡明さんは2017年3月から企業、団体向けのコミュニケーション・チームビルディング研修を請け負う「Red Comet intelligence(レッド コメット インテリジェンス)」を起業しました。佐藤さんが提供するセミナーは、「遊び」という実践を通してチームワーク、コミュニケーションを「学ぶ」ことが特徴。人材育成に取り組むことが難しく、手の届きにくかった中小企業の方々にも受講してもらいやすいように、部署単位での受講も可能な、比較的リーズナブルな価格で開催できる料金設定にしています。
「お互いに助け合って切磋琢磨し合える関係がチームワークに必要だと思う。そのうえで、足りない部分はチームメイトに補ってもらえる関係になれるよう手助けしたい」と言います。
独立を考えたきっかけ
もともと人材育成に関わり、コミュニケーションとチームワークについて教えていた佐藤さんが、ある研修会を受けた時のこと「あなたにとって人生で大事な物はなんですか?」と、質問されて「楽しく暮らしていくことが大事だと自覚したんです」と言います。以前、自分の研修を受けてくれた部下が楽しみながら学んでくれていたことを思い出し、「職場を楽しくする仕事をしたいという思いが湧いてきました」と佐藤さんは話します。
一歩一歩、思いを伝える
会社を退職し独立の準備を行う中、利府町の広報誌で「Rifu-Co-Labo」の開催を知り、tsumkiという施設をつくるワークショップに携わる機会を得ました。2016年6月から半年間関わっていく中でいろいろな気づきがありました。「子どもの頃は誰もが「遊び」から何かを「学ぶ」ことはあったはず。ならばセミナーの主体を「遊び」に置き換えてみるのはどうだろうか?」と、「遊び」の中から「学ぶ」コミュニケーションセミナーを、佐藤さん自身が講師になって活動することに思い至りました。
独立後はtsumikiの一角を借りてお試しセミナーを行ったり、利府町役場や町内の会社に営業にいったりと、まず「Red Comet intelligence」を知ってもらうことが先決です。利府から「遊び」を通して「学ぶ」機会を広げるための佐藤さんの新たな物語は、まだ始まったばかりです。
取材・文 tsumikiライター 松二人
『つみきのキモチ vol.4』掲載(2017.6.30発行)