\CHALLENGER/
tsumikiを中心に、利府町でチャレンジする人々をご紹介します。
今回は、「こ・あきない市」や「こ・あきない塾」をきっかけに、新たな「こあきない」の実践者にお話をうかがいました。
「暮らすまちで一歩ずつ思いを実現」
大宮紗妃さん(Carlotta)
キラキラと彩ゆたかなレジンアクセサリーが並ぶ。好きなものだけを集め、ビビッときた感性で自由に作るのがモットーの大宮さんの作品だ。屋号のCarlotta(カルロッタ)は、イタリア語で自由人を意味する。「 こ・あきない市 」には、2017年2月の初回から連続出店している。
利府町在住で「利府に今までなかった施設ができた。なんだか楽しそう」と出店者募集のチラシを見てtsumikiにやって来た。アクセサリー作りを仕事にしてやっていきたいと考えていた時期でもあった。迷わず出店を申し込んだ。
しかし、1回目の出店時は何を作れば売れるのか、まだまだ試行錯誤だったという。スタッフに勧められ、8月開催の「 こ・あきない塾 」を受講した。集まった塾生が個性的で、各自がしっかりしたビジョンをもって活動している熱量に圧倒されたと振り返る。小商いの実践者を訪ね、話を聞いたり、塾生とディスカッションを重ねたりするうちに、だんだんやりたいことが整理されてきた。周りに刺激されながら、自分を見つめ直す時間を持てたことが、何よりの収穫だったという。お客さんと対面しながら、顔の見える人に作品を手渡したい。将来的には実店舗を持ちたいと目標が明確になった。
子育てや家事と制作活動はどちらも100%で全力投球。「もくようマルシェ」を手始めに、ほかの地域のイベントに出店し活動範囲を広げている。いろいろな作家たちとつながりをつくりながら、夢の実現に向けての挑戦が続く。
取材・文 tsumikiチーフコーディネーター 葛西淳子
『つみきのキモチvol6』掲載(2018・3・9発行)