\CHALLENGER/
tsumikiを中心に、利府町でチャレンジする人々をご紹介します。
今回は、「こ・あきない市」や「こ・あきない塾」をきっかけに、新たな「こあきない」の実践者にお話をうかがいました。
▲写真左から 吉川襟子さん 鈴木由美子さん
「こ・あきない塾生同士が地域の中で循環する仕事を展開」
吉川襟子さん(デザイナー)
鈴木由美子さん(御朱走松島)
利府町に2015年に引っ越してきたデザイナーの吉川さんと、松島町でヨガ&ジョギングの教室を運営し、松島を巡るツアーを企画実施している「御朱走(ごしゅらん)松島」の鈴木さんは、ともに「 こ・あきない塾 」塾生だ。塾終了後、鈴木さんが主宰するヨガ教室のWebサイトを吉川さんが作成した。
鈴木さんは「日頃から、顔の見える関係の人たちと仕事をするように意識しています」と吉川さんに依頼した動機を語った。吉川さんは子育て真っ最中の一児の母親「制作時間に制約があるけど、精いっぱいやろう」と申し出を受けた。仕事においては、最初が肝心。制作物の方針、契約事項の確認はしっかり行った。もちろん制作費用についても同意した。お互い気持ち良く仕事がしたかったという。
塾では、それぞれができること、できないことを補完しあいながら、地域の資源や経済が回っていくという小商いのかたちを学んだ。吉川さんは「誰もが表現したいものを内に持っているけど、視覚化する術がないとしたら、それを引き出し形にする手助けをしたい」と言う。鈴木さんは「出会った縁を大事にし、地域で暮らす人と人をつなげながら仕事をしていきたい」と語る。
次は、「御朱走ツアー」のサイトを制作することになっている。御朱走とは、御朱印×走る×ミシュランを掛け合わせた造語で、ランニングやウォーキングをしながら寺社を巡るツアー。鈴木さん独自の企画だ。インバウンド観光も見込んだユニークなこのツアーを、二人で広く発信してきたいと意気込んでいる。
取材・文 tsumikiチーフコーディネーター 葛西淳子
『つみきのキモチvol6』掲載(2018・3・9発行)