\CHALLENGER/
tsumikiを中心に、利府町でチャレンジする人々をご紹介します。
今回は、「こ・あきない市」や「こ・あきない塾」をきっかけに、新たな「こあきない」の実践者にお話をうかがいました。
「tsumikiオリジナル商品を創りだす」
熊谷苑子さん(nocolier)
「nocolier(ノコリエ)」の屋号で活動する陶芸家の熊谷さんは、利府町の自宅工房で制作活動をしている。tsumikiには、2017年2月の「 こ・あきない市 」に出店したあと、2017年8月から2018年3月まで委託販売出品者としてかかわっている。作品は日常使う食器が主で、手に取って面白い発見があるものというのがコンセプト。
tsumikiでの委託販売は、売上げより作品をアピールすることを目的として出店。店舗を持たない熊谷さんにとって、いつ来ても作品が置いてある場所があることはありがたいことだという。お客さんの反応や要望は、スタッフを通じて伝えてもらえるので、作品作りの参考にもなる。
正直今までは、利府町での販売は考えたことがなかった。販売ルートは、東北の他の市町に向いていた。しかし、せっかくのチャンスだから、利府らしいもの、tsumiki でしか買えないオリジナル商品を作ってみようと考えた。そこで生まれたのが、梨をイメージしたブローチと髪ゴム。普段使いができて、身に付けるアクセサリーは、多くの人に見てもらえて広がっていくはず。そのねらいは、見事に当たりヒット商品となった。
手応えをつかみ、次は得意の食器に挑戦。新作「梨うつわ」は、梨を食べるときにお勧めする器で、町内の梨農家とコラボして売り出したいと想いは膨らむ。
取材・文 tsumikiチーフコーディネーター 葛西淳子
『つみきのキモチvol6』掲載(2018・3・9発行)