利府町で民泊事業をはじめるということ
~全国と石巻と仙台の現場から学ぶ~
1月19日(土)13:30 から2時間、ゲストに岩本忠健さんとアマノミキさんを迎え、民泊の最新動向と石巻の事例をもとに、宿泊施設が少ない利府町における民泊事業の展開の可能性を探りました。参加者は29人。町内外から民泊事業に関心のある方々が集まりました。
まず、リノベーションコンサルタントとして全国を飛び回っている岩本忠健さんから、全国の民泊・ゲストハウス事情を伺いました。
ひと言で民泊といっても、事業型と交流型の2つのタイプがあると言います。
事業型民泊は、ビジネスとして儲けもしっかり考えて経営するかたち。
交流型民泊は、主として交流を目的とし、そこで体験ができたり、移住を試す場所となったり、地域の発信地となったり、コミュニティ施設の役割も担っていることが多いそうです。
岩本さんは「民泊事業をするなら、何を目的に誰にどのようなコトとどのように提供するかを検討してほしい」とアドバイスし、「利府町らしい民泊のあり方を考えていくと良いですね」と参加者に投げかけました。
続いて、「かめハウス」のアマノミキさんのお話。2018年8月から石巻圏の民泊第1号として営業を始めています。民泊をはじめるまでの具体的な手続き、施設のルール作りや料金設定、集客・広報の仕方などをご自身の経験に添って分かりやすく話してくださいました。
アマノさんは、2014年から石巻に完全移住し2頭の犬と暮らしています。在宅で建築士の仕事をしながら、自分の余力と時間や空間を上手く使って運営する「かめハウス」は、女性のみ、飲食提供なしの素泊まり、犬と泊まれる宿泊施設です。これらの条件は経営者の事情や暮らし方にあわせたものなのですが、逆にかめハウスの「ウリ=強み」になっているようです。
お客様は、全国各地、外国からも訪れます。「石巻に居ながらにして、世界を旅する気分が味わえ、世界中に友達がつくれますね」アマノさんは、自分も楽しみながら、一緒に暮らす愛犬たちにもたくさんの出会いがあることが、民泊を始めて良かったことだと話してくれました。
かめハウスHP⇒https://ishinomakiminpaku.wixsite.com/kamehouse
お二人のお話しを聞いたあと、参加者に「妄想ワークシート」を配り、「こんな民泊があったらいいな」という提案を考えてもらいました。空いている部屋や家、土地などを利用したユニークなアイディアがいろいろ出てきました。
皆さんが書いた妄想ワークシートは、tsumiki館内に展示してあります。ぜひ一度ご覧いただき、さらに妄想を膨らませ、利府町内での民泊事業の可能性を広げてみてください。
(tsumikiチーフコーディネーター 葛西淳子)