\CHALLENGER/
tsumikiを中心に、町内の様々な分野で活躍する方を紹介します。
今回紹介するのは「レーヴ・ド・ルピナス 中央店」店長の井上かおりさんです。
利府町花園に本店を構えて18年目を迎える町のケーキ屋ルピナスさんが、今年1月に利府中央(仙台銀行敷地内)に2号店をオープンしました。新店では、定番の焼き菓子を中心に、季節のケーキを販売しています。 中央店をオープンするきっかけや、店長としてお店に立つことについてお話しを伺いました。
今年1月にオープンした中央店で店長を務める井上さん。お店では1人で店頭に立ち、中央店の顔として季節のケーキや焼き菓子を販売しています。中央店をどんなお店にしていきたいか尋ねたところ、「もっと子どもたちも気軽に来られるような場所にしていきたい」という返事が思いが返ってきました。
あるとき一人の子どもがお店へやってきて、ママへのお土産にと、自分のお小遣いでお菓子を買ってくれたことがあったそうです。「小さな子どもの思いやりに、強く心を打たれた」と語ります。この出来事を機に井上さんは、地域の子どもたちからも愛され、気軽に立ち寄れるお店づくりをめざしてチャレンジしています。
▲利府梨を使った焼き菓子の数々。梨ドーナツ・梨マドレーヌ・すまいりん・梨かすてら。
時代に合わせた商品と、時代を経ても変わらない商品のバランス
創業から18年、ルピナスで販売している定番の焼き菓子は、味も変えず、値段も据え置きで販売し続けています。原材料の値上がり、消費税増税と厳しい環境のなかでも変えない理由は、「お客さまがお買い求めやすい価格で、お菓子を楽しんでもらいたい」というお店の方針があるからです。
一方、季節のケーキなどには、時代の流行を積極的に取り入れ、お客さんのニーズに答えています。なかでも井上さんも一押しの商品が「プース・トルテ」。カラフルな彩りが目を引き、写真に映えるようにと流行に合わせて開発した商品です。
「女性を中心に買っていただくお客様が多い」と井上さんも販売には手応えを感じています。店頭に出すとあっという間に売れる人気商品。ルピナスでは、昔から変化しないところと時代の変化に合わせた商品のバランスを考えながらお菓子を作っているそうです。
▲定番のケーキと人気の新商品「プース・トルテ」 \420(写真中央)
井上さんは結婚を機に利府町へ移住。ほぼ同じ時期に花園にレーヴ・ド・ルピナス本店がオープンしました。お客さんとして利用していた井上さんは、2年前にオーナーの佐藤さんと知り合いになり、ルピナスで働き始めました。
それまで飲食や販売の経験はありませんでしたが、何かにチャレンジしてみたいと思っていたタイミングだったこと。ケーキやお菓子を販売するお仕事は「夢を売る商売」だと魅力を感じ決断したと振り返ります。
子どもたちにありがとうと喜んでもらえる仕事は、井上さんにとって働く上で大きなやりがいとなっています。「今後も中央店の顔として、地域の子どもたちからも愛されるお店にしていきたい」と意気込みを語ってくれました。
▲レーブ・ド・ルピナス中央店(仙台銀行敷地内にあります。)
(取材・文・写真/tsumikiコーディネーター 佐藤陽友)