\CHALLENGER/
tsumikiを中心に、町内の様々な分野で活躍する方を紹介します。 今回紹介するのは「フレッシュ ヤマトク」代表取締役・小幡大治(おばた だいじ)さんです。 利府町に2店舗構える地域密着型のスーパーを、夫婦二人三脚で経営しています。
7月26日(金)に開催したtsumikiのしゃべりBARでは、ヤマトク特製のメンチカツを、利府町の地場産品として提供し大好評でした。
▲小幡大治さん(左)と、小幡きよみさん(右)ご夫妻。
―ヤマトクらしさの追求
「フレッシュ ヤマトク」を夫婦二人三脚で経営する小幡さん。利府町内には数多くのスーパーが並ぶなかで、独自のサービスに注力しています。
生鮮食品は品質と品揃えにこだわっています。
魚を中心に大手スーパーでは出回らない珍しい品物を日替わりで仕入れ、常連の方でも毎日の買い物が飽きない工夫をしています。「宝探しのように、お気に入りの商品を見つけて欲しい」と小幡さんは語ります。
▲魚・貝など、その日仕入れた新鮮な商品が日替わりで並びます。
接客は対面で、その日のオススメの商品を勧めています。
お客さんとのコミニュケーションを大切にし、ただ勧めるのではなく、美味しい食べ方や、実際に食べた上での感想などと一緒に勧めているところがポイントです。
取材日に、訪れていた常連のお客さんに話をお聞きすると、週に2~3回仙台市内からヤマトクへ訪れるそうで、その理由は「安くていいものが揃っていて、日替わりでいろんな物が入るから買い物が楽しい」とのことでした。
▲その日のオススメなど会話を通して接客するのがヤマトクらしさです。
お肉屋時代の強みをスーパーでも活かしています。
ヤマトクの創業当時は、仙台市内でお肉屋を営んでいました。
平成元年に利府町に移転。現在の店舗でスーパー「フレッシュ ヤマトク」を開業しました。
創業当時から人気商品として販売していた「メンチカツ」は、今でも多くの人から愛される人気商品です。分厚く肉の旨味がぎゅっと詰まっていて1個90円という安い価格で提供しています。これまで数多くのテレビ番組などにも取り上げらるヤマトクの看板メニューになりました。
▲愛され続けて40年!メンチカツ(1個90円)
▲ブランド国産豚の「かづの豚」もヤマトクが独自で仕入れる人気商品です。
―ヤマトクの今後の展開
現在ヤマトク中央店は設備の老朽化を受け、新店舗へ建て替えを行っています。
「建て替えに至るまでは、様々な葛藤があった」と小幡さんは語ります。
中央店を建て替え、新店舗で営業を継続
工事予算は想定より遥かに大きな額がかかり、現在の経営面を考慮しても難しいものでした。
「もうここで廃業にしようかと真剣に考えた」と語ります。
しかし、町のスーパーとして大手スーパーに負けずに営業を続けていくことを決断しました。
新店舗は、中央店向かいにある駐車場跡地に建設予定。お店の場所はほとんど変わらないのですが、小幡さんは、「お店が新しくなることでお客さんが離れるんじゃないか」と懸念もあるといいます。
でも、「通ってくれるお客さんのため、働いてくれている従業員のために、もうひと頑張りしよう」と胸の内を語ってくれました。
利府町で長く営業し、店舗の建て替えという大きなチャレンジへと向かう小幡さん。
お客さんとの距離が近く、安心して楽しく買い物ができる「フレッシュ ヤマトク」は、大手とは違う町のスーパーならではの魅力があります。みなさんも、ぜひ足を運んでみてください。
▲建て替えが決まった中央店。
フレッシュ ヤマトク 中央店
宮城県宮城郡利府町中央3丁目4−1
フレッシュ ヤマトク青葉台店
宮城県宮城郡利府町青葉台3-1-82
(取材・文章・写真/tsumiki コーディネーター 佐藤陽友)