新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、tsumikiは現在(5月31日までの予定)臨時休館中です。ただし起業創業や市民活動などに関する個別相談は行っています。これまで通りの電話、メールに加え、オンラインでの相談対応も始めました。その中から、4月の相談をご紹介します。
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民宿ハーバーハウスかなめさん(利府町)×東北ふうどばんくAGAINさん(富谷市)
利府町の松島湾に面する東部地区では、カキやワカメの養殖が行われています。
利府町赤沼字須賀で「民宿ハーバーハウスかなめ」を営む櫻井保さんは、漁師をしながら「利府の海を楽しんでもらいたい」と漁体験や島巡りツアーなどさまざまな企画を実施し、訪れる人々をもてなしています。
▲漁に出かける櫻井保さん。民宿ハーバーハウスかなめHPはこちら。
⇒ https://www.harbourkaname.jp/
今回の新型コロナウイルスの影響で、利府町の観光業はとても影響を受けています。
そんな中、「このような状況だからこそ、人と人のつながりを大事にしたい。そして皆さんに水産物を食べていただいて、元気になってもらいたい」と、 養殖しているワカメを必要とする人がいれば提供したいと相談を受けました。
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そこで、富谷市に拠点を持ち活動している「ふうどばんくAGAIN東北」に連絡。
ふうどばんくAGAIN東北では、貧困や生活困窮の方に食を支援する活動を行っています。 食品ロスになる前の食品を、食品関連事業者や一般家庭などから寄贈を受け、地域の福祉に生かすための活動です。
ただ単に食料を提供するだけでは解決できない問題にも、「食」を糸口に解決する努力を惜しみません。生活を立て直すのに必要な機関につなぐ「困りごと支援」。そして地域の子どもたちの拠り所をとなる「居場所作り」や「食堂」も始めました。
今回の新型コロナウイルスの影響で、各方面で支援を求める声は増えているそうです。
▲子ども食堂には、毎回たくさんの人が訪れます
▲食を通して地域のコミュニケーションの場となっています
「ふうどばんくAGAIN東北」HPはこちら。
https://www.foodbank.or.jp/?fbclid=IwAR3ndqexiHN2ylYZw39lrsXDVuIXnEQcjSNyiSlETIuY_daLkMQ68Up7uB0
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櫻井さんに、ふうどばんくAGAIN東北さんの活動を紹介したところ、
「ぜひ、皆さんに食べていただきたい!」と食品提供の協力を快諾していただきました。
▲すぐに食べてもらえるようにと、丁寧に小分けされた「めかぶ」がたくさん届きました。
▲ふうどばんくAGAIN東北さんへ、お渡ししました。
櫻井さんのめかぶは、県内の母子支援施設3か所、約60世帯に届けられました。
「今後もこのようなつながりを大事にしたい」と話す櫻井さん。
「喜んでもらえることが、次へつながる活力となります!コロナウイルス感染症が収束したら、今度はぜひ、利府の海に遊びに来て欲しいですね」と笑顔で話をしてくれました。
tsumikiは、今後もこのように人と人、互いの活動をつなげるお手伝いができればと思います。
(tsumikiコーディネーター大宮紗妃)