着物のリメイク・古布「あたらさ」の太宰圭子さん

\CHALLENGER/


tsumikiを中心に、町内外の様々な分野で活躍する方々を紹介します。

今回は、tsumikiの起業セミナー「新・生業塾2020」修了生のひとり。着物リメイク「古布・あたらさ」の太宰圭子さんです。


―箪笥に眠っている着物がきっかけ。リメイクで再活用へ


利府町在住の太宰さんは、使わなくなった着物をリメイクして日常着に仕立て直す仕事をしています。同世代の友人から、親から譲り受けた着物の活用に困っていると相談を受けたのがきっかけでした。

「古い着物、特に明治・大正時代のものは、絹織りや染めなど素材が良いものが多いので、箪笥の肥やしではもったいない」と、今着られる日常着専門の仕立て屋をはじめました。

オーダーに合わせてオリジナルのパターンを起こし、着物をスカートやパンツ、ジャケットなどに仕立て直します。シンプルモダンなデザインは普段着に取り入れやすく、友人知人から口コミで広がりました。

「初めてお会いする方からオーダーをいただくことも増えて、出会いが嬉しいです」と太宰さん。屋号の「あたらさ」は沖縄の方言でもったいないという意味があります。「大好きな沖縄の言葉をもらいました。名刺とオリジナルのリーフレットも出来上がりました。「利府を中心に事業を広げていきたい」と意気込みます。


―「もったいない精神」はサスティナブル


太宰さんは、2019年にtsumikiで開催したこ・あきない塾の公開講座に参加しました。「サスティナブルでエシカルな仕事づくり」と題したトークイベントは、オーガニックコットンのパイオニアである株式会社アバンティの渡邊智惠子さんがゲストでした。渡邊さんが取り組む環境に良い服づくりや未来に残せる活動をするというメッセージに太宰さんは感銘を受けました。

「私の古い着物を蘇らせる活動で社会課題の解決ができる」と、翌年新・生業塾2020を受講。講座では、講師や同期の受講生たちと事業プランを練りました。お客様の着物を材料とし在庫を抱えない太宰さんのビジネスは、すぐに始めることができると事業を展開。

まず、tsumikiを会場にリメイク服の公開制作やオーダー相談会を行いました。「tsumikiのようなカフェは初めて来るお客様も気易いし、駅前の駐車場完備でアクセスも良い。今後も商談の場として利用したいです」


―大事なのは、着て気分が上がること。いつでもおしゃれを楽しんで


昔からおしゃれが大好きで、雑誌を読みこみ、生地を探しては自分の服を縫うこともしばしば。「お客様が持ち込む着物の状態によって、どんな仕立てができるか考えて、気に入ってもらえることにやりがいを感じます」お客様が普段着る服をヒアリングし、コーディネートに取り入れやすい形を提案します。「大事にしているのは、服を着て気分が上がること。いつでもおしゃれを楽しんでほしい」

洋服の大量消費は近年の大きな社会問題の一つです。新しい服を店で買うときに、古い物を活用できないかと考えることができたら、選択肢が広がりますね。
着物のお困りごとは、「古布・あたらさ」まで。



古布・あたらさ
Instagram:@atarasa.remake


(tsumikiコーディネーター 板橋芳理)

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