人の節目に寄り添う写真家
佐竹歩美さんインタビュー
7月5日(土)に開催した「つみき おいしい旅」は、たくさんの笑顔に包まれながら、盛況のうちに幕を閉じました。
30度を超える夏の暑さの中、汗をぬぐいながらイベントを支えてくれた一人が、栗原市から駆けつけてくれた日晴りデザインの佐竹歩美さんです。佐竹さんは、イラストやデザインも手がけるプロのカメラマン。つみきが急遽募集したカメラ係の呼びかけに、真っ先に「私でよければ」と手を挙げてくださいました。
今回は、佐竹さんにお話をうかがいました。
出発点はイラストレーター
ー佐竹さんのお仕事について教えてください。
現在は写真を中心に、デザインとイラストも含めた三本柱で活動しています。
最初は出版社でイラストレーターとして働いていました。東京で3年間会社員としてイラストを描きつつ、写真は専門学校や独学で学びました。大学ではグラフィックデザインを専攻し、地元に戻ってからは仙台のデザイン会社でも1年ほど勤務しました。子育てを機に会社員を辞め、2021年からフリーランスとして活動を始めました。過去の経験を活かし、今は写真・イラスト・デザインを組み合わせて仕事をしています。
ハレの日の写真に込める想い
ーどういう写真を撮るのが好きですか。
人の特別な思い出になるような写真を撮ることが好きです。七五三や成人式、ウェディング、誕生日といった”ハレの日”の写真が多いですね。その一日を写真として残すだけでなく、撮影そのものが良い思い出になればと心がけています。取材撮影もしていますが、撮られるのが苦手な方が「撮ってよかった」と言ってくれると、とてうれしいです。
地元を拠点に、活動を広げていきたい
ー現在の主な活動地域は?
宮城県北を軸にしつつ、チャンスがあれば全国どこでも様々なところへ行ってみたいです。
新しい場所へ飛びこむ時にtsumikiさんのような開かれた”場”があるのはとても心強いです!
ー今回カメラ係に応募した理由は?
4年前にフリーになってからは一人で何でもやってきましたが、今年からは他の人と関わることでより良いものが作れると感じ、人とつながる機会を増やしています。そんな時にちょうどカメラマン募集を見つけて、すぐにメッセージを送りました。人と出会い、視野を広げるチャンスだと思いました。

信頼の先にある写真
ーどういう人に写真を届けたいですか?
人と心を通わせながら、その人らしさがにじみ出るような写真を撮っていきたいです。誰でもスマホやカメラで綺麗に撮れる時代ですが、私だからこそ撮れる写真、信頼関係があるからこそ撮れる写真を届けたいです。
ー印象に残っている撮影はありますか?
成人式の前撮り撮影をした女性がいらっしゃいました。のちに手術を控えることになり、術前にウェディングドレス姿を撮ってほしいと依頼を受けました。要望を叶えるため多くの方に協力いただいてドレス選びからロケ地の手配、ヘアメイクまで行い、松島でのロケーション撮影を実現しました。皆が一丸となって作り上げたあの撮影は、まさに写真を超えた共同作品でした。
ーご自身の強みは何でしょうか。
自分の強みというのは難しいですが、心がけているのは「嘘をつかないこと」と「丁寧なコミュニケーション」です。それが結果として、相手に信頼してもらえる写真につながっているとうれしいです。
まずは気軽に相談して
ー依頼や相談はどのように受け付けているのですか?
InstagramのDMが一番確実です。電話でのご連絡も大丈夫です。今後は料金表なども整えて、より安心して相談できるようにしていければと思っています。まずは気軽にご相談いただけたらうれしいです。
日晴りデザイン 佐竹歩美
@ayumi_stk
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写真を通じて人の人生に寄り添い、心の中に残る瞬間を切り取る佐竹さん。その柔らかなまなざしと誠実な姿勢が、佐竹さんの写真に表れています。
佐竹さんが撮った写真は、「つみき おいしい旅」の振り返りレポートで掲載する予定です。
お楽しみに!
佐竹歩美さんのギャラリー








(聞き手 tsumikiスタッフ 石井宏之)