2025年度の「こ・あきないの学校」が開校しました。
初回となった9月20日(土)は、「小商いとDIY」をテーマに、小商い事業者、DIYに関心のある方、新たな視座を学びたい方など9名が集まりました。
ミヤハラさんへの質問
まずは、受講生のみなさんに、こ・あきないの学校へ申し込んだ経緯やゲストへ質問したいことを伺いました。
・店舗什器について相談したい
・初めてイベント出店したけど什器などに悩んだ
・アクセサリーの販売をしようと思うが、商品の見せ方について知りたい
・子育て支援をしているので何かのヒントを得たい
・竹材を使って何かできないか模索している
・ちょっとでも自分のビジネスの参考にしたい
・DIYにチャレンジしたいけどやったことがない
具体的な相談をしたい人もいれば、広くDIYに関心を持って参加された方もいました。
今回、そんな参加者の悩みや疑問に応えてくれたのが、DIY STUDIOのマネージャー、ミヤハラタエコさんです。

DIY STUDIOの取り組み
ミヤハラさんは、仙台市若林区荒井にあるDIY STUDIOでスタッフと働いています。DIY STUDIOでは、自分の手で自分の作りたいものを作れる環境を整えており、館内にある工具などを使って専門家のアドバイスを受けながらものづくりをすることができます。他にもデスクワークのできるシェアスペースやシェアキッチンを設けており、ものづくりに留まらない自由な使い方ができます。事業者などから相談される機会も多く、イベント出店時の什器や店舗什器などについて、市販のものでは難しいオーダーに応えて制作しています。
ほとんどの受講生がDIY STUDIOに足を運んだことがなかったため、まずはミヤハラさんからDIY STUDIOの使い方についてお話していただきました。興味深そうにミヤハラさんのお話を伺っていた受講生からは、機材や工具の使い方、会員登録のまでの手順、料金設定など、次から次へと具体的な質問が寄せられました。

ミヤハラさんには、DIY STUDIOで製作している什器などを準備していただき、イベント出店時や店舗展開をする時の悩みを解決できるような提案を紹介してくれました。特にイベント出店時に課題となる持ち運びの不便さや屋外のブース出店時の雨風対策など、出店者の切実な悩みにどうのように対応できるかも具体例を交えながらお話ししていただきました。
什器を見直す
tsumiki館内では、販売の利用やイベント出店などでブースづくりを目にする機会が多いです。その中でも商品やブースのそのものの見せ方について、市販の什器だけでは差別化が図れず、結果、PRの機会を失ったり、売上に響く場合もあります。商品そのものの魅力はもちろん重要ですし、市販の什器でも対応できることもありますが、より商品の良さを引き出すための陳列の方法については、一度、立ち止まって考えてみる機会も必要かもしれません。その一助として、DIY STUDIOのような施設を活用することは、出店者にとって大きな手助けとなります。

黒板を使ったミニワークショプでDIYを体験
ミヤハラさんとのディスカッションを終えた後は、残りの時間でミニワークショップを実施。tsumiki館内で長らく活用されていなかった大きな黒板をミヤハラさんの協力のもと、使いやすいサイズにカットし、看板やメニュー表として使えるようにしました。今回は、この黒板に新たな木材を付け加えて、自立できるオリジナルの黒板を2パターンで仕上げました。仕上げにあたり電動ドライバー(インパクトドライバー)を使いましたが、多くの受講生は使ったこのない工具のため、ミヤハラさんに使い方のレクチャーを受けながら完成を目指しました。最終的に完成した黒板は、各自持ち帰っていただきました。(後日、早速イベント出店で活用した受講生もいました。)


完成後は、WEEKEND CAFEチームから受講生に利府産のシャインマスカットを使用したパンナコッタを提供し、食べながら受講生同士の交流を深める時間もありました。

受講生からは「とても参考になりました。DIYは前からやってみたかたので、この機会に活かさせていただきます。」「見せ方、技術面、さまざまなお話を聞けてよかったです。DIY STUDIOも使ってみたいと思いました。」「DIYは、大変なイメージがあったが、実際にやるととても学びのあるものだった。」といった感想があり、満足度の高いにプログラムとなりました。
ゲストのミヤハラさん、ありがとうございました。
受講生のみなさんもおつかれさまでした。
次回は、10月19日(日)、延期となったデザインスタジオmemento mori代表、志田淳さんの回となります。