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【しなやかカフェvol.2】自分スタイルを持つゲストと、しなやかに生きる術を考える!


利府町では、昨年に引き続き2022年度女性リーダー育成講座「しなやかカフェvol.2」(主催:生活環境課)を開講しました。「暮らし」や「生活」をキーワードに次代を生きるための、しなやかな考え方や生き方について多様なゲストから学ぶ講座です。ナビゲータは、一般社団法人Granny Rideto代表理事の桃生和成。tsumikiを会場に行われた講座(全4回)の様子をレポートします。


「しなやかカフェvol.2」の概要はこちらから⇒★


「これからの暮らし」について、ちょっと考える


第1回:11月13日(日)14:30-16:30
ゲスト:石川理恵(ライター・編集者)


石川理恵さんは、ライターであり編集者です。東京で雑誌や書籍でライフスタイルにまつわる記事やインタビューを手がける仕事に携わっています。人の気持ちが最大の関心事。仕事に対しては「みんなの暮らしに何かが起こったり、暮らしが楽になったり、うれしくなることに結びついたときに、やりがいを感じる」と語ります。

これからの暮らしについては、石川さん自身考えていることがあります。それは、好きな本とこれまで勉強してきたカウンセリングの知識を生かし「心の本屋さん」を開くこと。今、着々と準備を始めているそうです。これまで仕事の仕方に悩みもがいてきた時期もありましたが、自身の強みは「読む×書く×話す」だと再確認したとき、次に進むべき道が見えてきたといいます。自分のできること、好きなことを掛け合わせて、しなやかに暮らしていくヒントをいただきました。

▲石川さんが執筆、編集した書籍も紹介


「家族」について、ちょっと考える


第2回:11月27日(日)10:30-12:00
ゲスト:宮本愛さん(よーし・えんぐみcafe-sendai副代表)


宮本愛さんは、9年前に特別養子縁組で娘を家族に迎え、2014年に夫と娘と共に仙台に越してきました。2018年に「よーし・えんぐみcafe‐sendai」に加わり仲間とともに、特別養子縁組の理解を深める活動と当時者サポートを行っています。

ご自身の経験から、不妊治療と仕事との両立、特別養子縁組で子どもを迎えることを決意するまでを話していただきました。「夫婦だって血がつながっていなくても家族になることができたんだから、養子を迎えても『家族』になれる」という言葉で、迷っていた夫を説得したといいます。家族のカタチはいろいろです。世間でいうこところの「普通の家族」って何なんだろうと、考えるきっかけを投げかけてくれました。

▲仙台市内で定期的に集まり語り合える「よーし・えんぐみカフェ」を開いています


「仕事」について、ちょっと考える


第3回:12月18日(日)10:30-12:00
ゲスト:小山京子 さん(biscco)


bisccoの小山京子さんは、アパレルブランドに勤務したのち、2003年に独立。古着屋を始めた経緯や魅力、リメイクのおもしろさ、アパレルの現状などをご本人のこれまでのキャリアに沿ってお話をしていただきました。

今回のようなに人前で自分の仕事についてはお話しする機会は初めてということでしたが、小山さんもお客さんと終始リラックスした雰囲気でお話ができました。参加者からも「今度お店に行ってみます。」という声も多数あがり、新しいつながりが生まれ、ゲストも参加者の大満足の一日となりました。

▲海外へ買付けに出てから、古着の魅力にハマったそうです


「地域」について、ちょっと考えて手を動かす


第4回:1月8日(日)10:30-12:00
ゲスト:鈴木朝美さん(衣食住ユニットすまい/spica)
    由利収さん(衣食住ユニットすまい/由利設計工房)

ユニットすまいの活動は、それぞれの暮らしの中の好きから始まりました。鈴木朝美さんはパンづくりを生業にし、由利収さんは家づくりをプロデュースする建築士です。共に関心がある古着や本の販売、宮城県産の木廃材を利用してのモノづくりから発して、現在は古民家を改装し「すまいの食堂」を開業しようと計画中です。

「メンバーがおもしろそうだと思うことは、すぐやってみる」「メンバーがやってみたいという提案については、できる方法を探してみる」これが活動の基本。その結果、いままで気づかなかった地域の課題に目を向けるきっかけになり、暮らしの見直しにつながってきたと言います。ちょっと考えて、手を動かすことが、しなやかに生きる秘訣のようです。

▲古着や古本がディスプレイされている什器類は、すべてメンバー手作り


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しなやかカフェvol.1」の続報


昨年2021年度開講した「しなやかカフェvol.1」の受講生が久しぶりに集まって、実践編が行われました。

「しなやかカフェvol.1」の様子はjこちらから⇒★


実践編:11月27日(日)10:30~12:30
ゲスト:利府町教育委員会教育部生涯学習課 髙橋義行さん


ゲストの髙橋さんから、利府町内の染殿神社に伝説と苅安染めの技法について伺いました。―その昔、時の摂政藤原良房の娘が訳あって利府赤沼辿り着き赤子を出産しました。その後、里の娘たちを集めて手芸や染物の技を伝授したというお話です。

参加した受講生は、平安時代から利府に伝えられている「苅安染め」について興味津々。苅安染めの技法を再現し、現代に即した利府町オリジナル商品を作ってみたいと、自主活動を始めることになりました。


刈安染プロジェクトの活動の様子はこちらから⇒★


暮らしの中の小さな気づきや発見から、現代をしなやかに生きる術が見つかり、利府のまちの中でもおもしろいことが始まりそうです。



(tsumikiチーフコーディネーター 葛西淳子)



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