「tsumikiライター塾」の第1回目の講座を、7月7日(土)に開催しました。
この塾は、利府町で活躍する人やまちの魅力を内外に情報発信するため、編集・ライティングのスキルを学ぶ講座です。町内外から9人が参加しました。
講師は、ライター・編集者として活躍している谷津智里さんです。
東京都出身。出版社勤務を経て、白石市に移住。夫の実家の新聞販売店を継ぐためにUターンしました。白石に移り住んで気が付いたことは、地域特性から生まれる暮らしや文化や景色はとても豊かだ!とういこと。その魅力を伝えるため自ら、ミニコミ紙「蔵王人」を制作。2009年1月~2017年5月まで通算100号発行を続けました。
最近のお仕事は、県南山元町に暮らす人々の魅力を伝える「やまもとりっぷ」の編集。せんだい3.11メモリアル交流館の震災メモリアルに関する企画展示。海からの視点で松島湾を再発見し表現する「つながる湾プロジェクト」の企画編集。小規模多機能自治の勉強会への参画など多岐にわたります。
「アタリマエ」だと思っていることは、視点を変えると「強み」だったり「魅力」だったりする。それに気づくことが大事だと、谷津さんは言います。
まずは、ライティングのテクニックを学ぶ前に
「誰に」「何を」伝えようとしているのかをよく考えてみようと、2つのグループ分かれて、ワークショップを行いました。
1つ目のお題は、「広報のことを考える」
tsumikiで発行しているフリーペーパー『つみきのキモチ』と利府町の広報誌『広報りふ』のバックナンバーを読み比べ、広報について気が付いたことを出し合いました。
2つ目のお題は、どんな記事・どんな発信なら興味を持たれると思う?
グループのメンバーを入れ替えて、話し合いが続きました。
それぞれのグループでどんな意見が出たのか聞いてみると、
つみきのキモチは、デザインが良い。手に取って読みたくなる。作り手のキモチが伝わってくるなど…おおむね好評な意見が並んだのに対し、広報りふは、文字が多く情報量も多い。読む気にならないなど厳しい意見が…。
でも話し合いを深めていくうちに、利府町の広報誌もがんばっているよね。という意見もあがり、
町民が必要としている情報を、まんべんなく掲載してある。子育て世代から高齢者まで、当事者にとって必要な情報が得られるなど、行政が発行する広報誌の必要性にも話がおよびました。
今回、複数の人と対話をすることで、自分だけでは気付かなかったことも見えてきました。
受講者は、いろいろな視点から見ることで多様な見方ができることを実感できたようです。
「自分の魅力は自分では分からないもの。だから本人とは違う視点での【編集】が効く」
講師の谷津さんの言葉が印象に残った講座となりました。
▲1回目の講座で配布された資料。
『つみきのキモチ』と、講師の谷津さんが編集に関わった『ノック!じぶんの地域ともう一度出会う10の扉』と『湾をめぐるパスポート2018』。ともに、つながる湾プロジェクト発行です。tsumikiの本棚にも展示してありますのでご覧ください。
第2回目の講座は、7月28日(土)です。
次回は、いよいよ「取材に仕方、記事の書き方」を学びます。
●第2回目の講座の様子→取材の仕方、記事の書き方
●取材体験の様子→tsumikiライター取材日誌
●第3回目の講座の様子→伝える記事に仕上げる
(tsumikiチーフコーディネーター 葛西淳子)