tsumikiがきっかけでした―”Thaihina”菊地博美さんに聴く

今回お話を伺ったのは、タイ直輸入の衣料品・雑貨を扱う「Thaihina(タイヒナ)」の菊地博美さんです。
「tsumikiさんにきっかけをいただきました」と語る菊地さん。
この1年で一気に動き出したThaihinaとしての活動、その背景にある想いや葛藤について、お話を伺いました。


店舗を持たない“移動型スタイル”を始めたきっかけ

Q. Thaihinaとしてどのような活動をされているのか教えてください。

一言で言うと、タイの輸入商品販売です。タイパンツを主力に、雑貨やストールなどの衣料品を扱っています。店舗は持たず、マルシェやレンタルスペースなど、各地で出店するスタイルで販売しています。
2023年からThaihinaとしての活動はしていたのですが、様々な場所での出店を始めたのは、2025年の春、tsumikiでの出店が始まりでした。

以前は、マルシェというと「ハンドメイド商品や農産物を販売する場所」というイメージが強くて、仕入れた衣料品を持ち込んで販売する自分が出店していいのか、不安や迷いがあったんです。
でもよく調べていくうちに、私のようなスタイルでも出店できそうな場所があることがわかってきたので、スケジュールの許す限り、思い切って次々に出店してみるようになりました。
出店を重ねる中で、出店者同士の横のつながりが生まれ、情報をいただいて、そこからまた別のイベントへ申し込む──昨年はその繰り返しでした。他の出店者の方とのつながりから得られた出店情報は、とてもありがたかったですね。

Q.Thaihinaのはじまりを教えてください。

最初は、友人のひとりにタイパンツをすすめられたことがきっかけでした。
その後、友人たち数人で「タイパンツを買おう」という話になり、まとめて購入することに。そこで私が「タイから届くタイパンツを代表して受け取る役」を引き受けたんです。
本当にボタンの掛け違いのような偶然なんですが、商品を送ってくださる方(タイ在住の日本人)を紹介してもらった際に、「仕入れたい人ですよね?」と言われて…。
本当は受け取るだけのつもりだったのに、そのまま話が進んで、結果的に仕入れをするようになりました。今思えば、それがThaihinaのスタートだったと思います。
周りに「欲しい」という人がいて、そこに届ける。たまたま需要があったこともあり、すぐに売れました。
そんなやりとりを何度か繰り返すうちに、友人の友人からも声がかかるようになり、少しずつ広がり今に至ります。

tsumikiとのかかわり

Q. tsumikiとはどのようにつながったのですか。

2023年頃からやっていたネットショップもうまくいかず、いろいろな人に相談している中で、tsumikiで委託販売をしていたTSUMUGI COFFEE ROASTERYさんから紹介していただきました。ちょうどコーヒーを淹れるイベントがあるからと声をかけてもらい、訪れたのがきっかけです。
後日「ちょっと相談してみようかな」くらいの気持ちでtsumikiに伺ったところ、ちょうど2025年度前期(4月~9月)の委託販売の募集をしているタイミングだったので、「折角ならチャレンジしてみませんか?」と言っていただき、申し込むことが決まりました。

更に「どうせならtsumikiでの販売実績も作っちゃいましょう」と話が進み、相談に行った翌週に“直接利用”での試着販売会の出店も決まりました。そこからは什器を準備したり色々突貫で動きましたね。
それを皮切りに色々な場所へ出店するようになって…本当に、ご縁がどんどんつながっていきました。tsumikiでいただいたきっかけが、その後の活動につながっています。

Q.その他tsumikiで印象に残っていることはありますか。

tsumikiで委託販売販売を始めてすぐの6月に、モリリン加瀬沼公園(利府町)で開催されたウィークエンドカフェピクニックで初めて屋外出店に挑戦したことも大きな経験でした。
屋外用にテントを用意したり、レイアウトを考えたり、またきっかけをもらいました。
そこで実績ができたことで、屋外マルシェへのその後の出店にもつながって、さらにご縁が広がっていきました。
私の場合、「どうしても起業したい」「絶対にタイの商品を売りたい」という強い想いが最初からあったわけではありません。でも、人とのご縁に恵まれて「一緒にやりたい」「盛り上げたい」という想いが重なったからこそ、続けてこられたのだと思います。一人だったら、きっと続いていなかったですね。『人とのご縁』が原動力です。

“現地を歩いて探す”仕入れ旅

Q. Thaihina開業以前は、どのようなお仕事をされていたのですか。

Thaihinaを始める前は、ホームページ制作の仕事をしていました。その前は派遣社員として、いろいろな会社で働いていました。
今の事業に関するスキルが昔からあったわけではありません。
ホームページ制作の仕事は夫と2人体制でおこなっていた事業でしたが、その夫が病気で亡くなりまして…。
その後、自分自身に自信を付けたくて様々なことに挑戦し始めました。
その中で、現在の事業のご縁が繋がって今に至っています。

Q. 仕入れはどのように行っていますか。

最初の頃は、バンコクにいる日本人の友人が選んだ商品の中から買い付けていました。
2024年11月に現地に足を運び、直接自分の目で目利きした商品の仕入れを経験。
その後、2025年の5月にタイに行った際には、自分で現地を歩き回り良品を探し回りながらながら仕入れを行いました。
その時に仕入れた商品を春から夏にかけて販売したところ、ありがたいことにほぼすべて完売したんです。自分で動いて仕入れたものがきちんと売れたことで、行動した結果が自信につながりましたね。

Thaihinaのこれから・・・

Q. 今後の展望を教えてください。

大きな展望として考えているのは、自分が販売することでどこかの誰かの助けになれたら…ということです。
以前ご縁があって関わった京都での大きなタイフェアで、タイの交換留学生が地元の産品を日本で販売する取り組みや、商品の売上の一部が山岳民族への支援金になる取り組みを知りました。
販売すること自体が、誰かの支援につながる商品があると気づいたんです。
売上の一部がタイの学生の奨学金になる商品もあると知り、学びたいと願う高校生の力になれるなら、とても素敵だなと思いました。

私自身、多くの方に助けられてきました。だからこそ、もし自分の活動が誰かの一助になるのであれば、とてもありがたいことだと感じています。
そのような活動も積極的に取り組みたいですね。
今後も様々な事にチャレンジし続け、行動していきたいと考えています!


Thaihina 菊地博美
@thaihina_hinako

最後に

tsumikiとの出会いで小商いの幅が拡がり加速した菊地さん。迷いながらもとにかく行動し、様々な人とのご縁を紡いで可能性を拡げていく姿は、”何かチャレンジしてみたい人”にとって目指すべき姿かもしれません。
菊地さん、ありがとうございました。

関連記事

ハッとした委託での気づき―“レジプラ”安藤絹子さんに聴く

自己表現の先にある環境への取り組み“win_win_win”瀬戸さんに聞く

委託販売は練習の場-“もゆる庭”鈴木もえみさんに聞く

Category
Archive
最近の記事
  1. tsumikiがきっかけでした―”Thaihina”菊地博美さんに聴く

  2. ハッとした委託での気づき―“レジプラ”安藤絹子さんに聴く

  3. 【こ・あきないの学校】小商いは「まちの宝」 – 薮内義久さん

  4. GROCERY PAPER PROPUCTS × win_win_win 1DAY POP UP STORE「欲しいもののつくり方」

  5. 後期委託者のポップアップ出店 “tsumiki STORE SHOP in SHOP” 開催

  6. リアルトークセッション「地域おこしのはじめ方とつづけ方−梨園とブックカフェの場合」

  7. 1/18(日)開催 SHOP in SHOP Collectors’ Verse

  8. 【こ・あきないの学校】デザイン – 佐々木 享さん

  9. 1/10(土)情報誌「Shaff」創刊記念トークイベントを開催します

  10. 自己表現の先にある環境への取り組み“win_win_win”瀬戸さんに聞く

PAGE TOP
視察希望申込